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アロンソ、鬼才ニューウェイ離脱も“レッドブル帝国”崩壊の兆候とは捉えず「彼らは2021年からF1を支配している」

motorsport.com 日本版

アロンソ、鬼才ニューウェイ離脱も“レッドブル帝国”崩壊の兆候とは捉えず「彼らは2021年からF1を支配している」(C)motorsport.com 日本版
 今週はじめ、以前から噂されていたエイドリアン・ニューウェイのレッドブル離脱というビッグニュースが公のモノとなった。

 19年の在籍期間のうちに7度のドライバーズタイトルと6度のコンストラクターズタイトル獲得に貢献した“空力の鬼才”ニューウェイがレッドブルを離れるとあって、チームの今後は大きな注目を集めている。しかし、アストンマーティン所属のフェルナンド・アロンソは、ニューウェイの離脱がレッドブル陣営を大きく揺るがすとは考えていない。

 ニューウェイが離脱に踏み切った理由のひとつとして、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表を巡るスキャンダルに端を発した内部闘争が指摘されており、その争いは未だ継続中だと見られている。

 その中で現実のモノとなったチーム成功の大黒柱であるニューウェイの離反。これがレッドブル崩壊の調べだと思うか? 意見を求められたアロンソは次のように答えた。

「そうは思わないよ。明らかに、彼らは2021年以降このスポーツを支配しているし、レース週末以外で何かが起こると、そのチームから多くのニュースが生まれる」

「彼らは誰もが倒したいと思っているチームだし、サーキットで彼らを倒せるように、誰もが彼らを不安定な状況に追い込みたいと思っている」

「他のチームのテクニカルディレクターがいなくなったり、他チームへ移籍したりしても、常勝チームでそれが起きた場合よりニュースは少ないだろう」

 アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールはニューウェイ獲得に関心を示しているが、そのニューウェイはフェラーリ移籍する可能性が高いと言われている。

 ニューウェイと「いつも仕事がしたいと思っていた」と語るアロンソ。アストンマーティンでのコラボレーションが実現するかどうかは別として、ニューウェイと同じ時代にF1で活躍できることは特権だとの考えを明かした。

「人生で一度は、彼と仕事をしたいと思っていた」とアロンソは言う。

「僕は彼をとても尊敬している。F1で史上最高だと思っているし、このスポーツのレジェンドだと思う。パドックで、そしてもちろんライバルとして、彼と共に戦えたことは、ある意味特権的なことだと感じている」

「僕らは自分たちのテクニカル部門にとても満足している。もちろんエイドリアンは最高のひとりだが、チームにフィットする必要がある。これはローレンスの判断だし、最終的にはエイドリアンが決めることだ」

「彼がF1から引退したいのか、将来に向けて別のアプローチを取りたいのか、僕らにもわからない。これは彼に聞いたほうが良い質問だね」

 ニューウェイは2025年3月にレッドブルを離れることとなっている。それまではレッドブルの市販ハイパーカー“RB17”の開発に携わるが、技術開発や将来的なマシンプロジェクトに深く関わることはない。
 
   

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