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日本ハム・五十幡亮汰 流れを変える韋駄天「先頭に立って足でかき回していきたい」/いぶし銀の輝き

週刊ベースボールONLINE


得点の幅を広げる走力は大きな武器。塁に出るだけで空気が変わる

 塁にいるだけで試合の空気は一変する。今季初スタメンとなった4月12日のオリックス戦(京セラドーム)。0対0で迎えた6回に五十幡亮汰が今季初安打となる中前打で出塁。すかさず二盗を決め、相手の失策も誘って三塁まで進むと、郡司裕也の三ゴロで本塁へ突入して生還。結果的に、この1点でチームは勝った。

「スイング、振り出したらゴー。“振り出しゴー”だったので」。バットの当たったら走り出す“ギャンブルスタート”よりも速いスタートを切るサインだったからこそ、前進守備の相手に本塁送球すらさせなかった。新庄剛志監督も「足はね、本当魅力ある」とうなずいたプレー。やはり、スピードは大きな武器だと再確認させる試合だった。

 この試合は1対0で勝利したように、昨季までは苦手とした接戦を勝ちきるためにも五十幡の足はキーポイントとなる。「やっぱり、監督が就任当時から1点差で勝てるゲームをすごく大事にしていましたし、その中でなんとか積極的に、先頭に立って足でかき回していきたい気持ちはずっとあった」。そんな思いを体現できた大阪の夜となった。

 今季はスタメン出場することもあるが、勝負どころでの代走も多くなっている。4月5日の西武戦(エスコンF)でも延長12回に代走で出場し、サヨナラ勝利を演出。その回に右前打を放ってチャンスを拡大した加藤豪将は「イソ(五十幡)が入ると野球が変わる。代走で試合の流れを変えるのは本当にすごい」。好調なチームに五十幡の足あり、だ。

写真=BBM
 
   

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