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ピットブルに首を噛まれた飼い主が死亡 目撃者「犬は彼を引き裂いていた」(米)

Techinsight

米ニューヨークで先月、ピットブルが飼い主を襲ったという通報が警察に届いた。警察官らが現場のマンションに駆けつけると、飼い主の首に噛みつくピットブルの姿を発見した。警察官らも襲われそうになったため、その場でピットブルを射殺したという。飼い主の男性は病院に運ばれたが、死亡が確認された。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。

4月26日午前3時10分、米ニューヨーク市ブロンクスのあるマンションから「飼い主が愛犬に襲われている」という通報を受け、警察官らが現場に急行した。マンションの中に入ると、ピットブルに喉を噛みつかれたカエム・ロビンソンさん(Kaeem Robinson、41)を発見した。

このマンションに住み、通報したギルバート・デュレカウトさん(Gilbert Durecout、58)は、「マンションにいた女性が『犬が彼を襲っている』と叫ぶ声が聞こえ、男性が犬を引き離そうとしていました。噛みつく音が聞こえ、犬は文字通り彼を引き裂いていたんです」と衝撃の現場を目撃した当時を振り返る。

ピットブルは駆けつけた警察官らに気付くと襲う素振りを見せたため、2人の警察官はやむを得ずその場でピットブルを射殺した。カエムさんは、ピットブルの力強いアゴで脚や頸動脈を噛みつかれて大量に出血しており、意識がない状態だった。すぐにセント・バーナバス病院へ搬送されたが、死亡が確認された。

当時、カエムさんのそばにいた女性はデボラ・グラハムさん(Deborah Graham)で、その日の夜を一緒に過ごしていた。カエムさんの部屋に入ると、普段はケージの中にいるはずのピットブルがケージの外におり、部屋は犬の糞尿で汚れている状態だった。デボラさんは以前から、「その犬を手放さないと、ケガをすることになるよ」とカエムさんに忠告していたそうだ。

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ピットブルはカエムさんの愛犬で、“マックス(Max)”と名付けられていた。カエムさんは2年前に18歳の娘をがんで亡くしており、その悲しみを癒すためにマックスを飼い始めたという。

カエムさんはこれまでシェルターを転々として過ごしてきたそうで、建物内の3分の1の部屋を貧困者に住まわせるという特別なプログラムによりこのマンションに住み始めてから1年も経っていなかった。カエムさんは叔父の家でホームヘルパーとして働いており、シェルターで過ごしてきたカエムさんにとって、新しい居場所を築く第一歩だった。しかし経済的に困窮しており、自分の食事を用意するのがやっとの状態だった。普段は食糧配給所で食料を調達しており、そこではドッグフードの配給もあったため、数日おきに6ポンド(約2.7キロ)分のドッグフードを受け取っていたそうだ。

カエムさんの妹ケイシャ・バーネットさん(Kayesha Barnett、38)は、「兄が犬を飼っていたことを私たちは最近まで知りませんでした。兄が誰からマックスを譲り受けたのかを突き止めようとしています。兄はそのマンションで犬を飼う許可を得た書類を持っていないので飼うことはできないはずなのに、どうやってマンションの警備をすり抜けたのか疑問です」と、マックスを飼っていたことに疑念が残ると話した。

ケイシャさんと夫トーマスさん(Thomas)もピットブルを飼っているそうで、トーマスさんは「撫でてもらうことやご飯が大好きで、ピットブルはまるで子猫のようですよ。悪い犬種ではありません。個々の気性によるんです。今回起きたことは悲しいですが、動物にも心的外傷後ストレスがあります。きっと何かが引き金となったのでしょう」と、犬種のせいにはできないと述べている。

このニュースを見た人々からは、「子犬の頃からピットブルを飼っていたけど、突然豹変したことがある」「恐らく、飼い主を襲うまでに様々なことがあったのだろうな」「特定の犬種の扱い方を知らないのなら、飼うべきではないね」などといった声が寄せられた。

ちなみに昨年1月には米ジョージア州で、自転車に乗っていた11歳男児がピットブル3頭に襲われ、頭皮の70%を失う重傷を負った

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