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『庭のある家』『ナンバーズ』『ずっとあなたを待っていました』 必見の韓国サスペンスドラマ

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『庭のある家』©︎2023 KT StudioGenie.,Co.Ltd/『ナンバーズ -ビルの森の監視者たち-』©︎2023MBC/『ずっとあなたを待っていました』©︎2023 KT StudioGenie.,Co.Ltd

 昨今ヒットする韓国のサスペンスは、コメディ、ラブロマンスといったジャンルがストーリーの中にバランスよくちりばめられているのが特徴だ。今回はそんな“一本で二度三度美味しい”という満足感に浸れる選りすぐりの3作品をご紹介したい。

参考:『私の夫と結婚して』でブレイク!  チャンスを必ずモノにするナ・イヌのひたむきさ

■『ずっとあなたを待っていました』

 2024年韓国ドラマ界において、新年から今なお話題の中心にいる作品が『私の夫と結婚して』ではないだろうか。人生を不幸な形で終えた主人公ジウォンが過去にタイムスリップし、自分を裏切った夫と親友に復讐するこのドラマでは、主演のパク・ミニョンはもちろん、二度目の人生でジウォンの守護者となる“部長”ことユ・ジヒョクを演じたナ・イヌの注目度も急上昇した。先日、初のジャパンファンミーティングも成功裏に終了させ、飛ぶ鳥を落とす勢いの彼の良作が『ずっとあなたを待っていました』だ。

 警察官のオ・ジンソン(ナ・イヌ)は、心優しい弟ジヌ(レン)、ちょっと危なっかしい母(チャン・ヘジン)とともに地元ウジンで暮らしていた。ある日、ソウルを震撼させていた連続殺人と同じ凄惨な事件が起き、ジヌに容疑がかけられてしまう。中央地検検事となった幼なじみのヨンジュ(キム・ジウン)、彼女の同僚チャ検事(クォン・ユル)と合同捜査にあたったジンソンの活躍で、ジヌの疑いは晴れるが、今度はジヌが何者かに襲われ脳死状態となり、その後亡くなってしまう。それから1年後、弟の死に疑念を抱き続けていたジンソンのもとへジヌの事件にまつわる映像が届き、事態は思わぬ方向へ進んでいく。

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 本作は伝説的ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を生み出したケーブルテレビ局ENAで放送された。放送のたびごとに視聴率が上昇し、最終回には最高視聴率を達成。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』以後のENAで放送される水・木ドラマの中で3番目に高い視聴率を達成し、歴代ENAドラマ視聴率4位にもランクインするなど、評価の高いドラマなのだ。

 ジンソンは面倒見が良く、厄介なことにも首を突っ込んでしまう熱い男だが、ずっと想いを寄せているヨンジュにはどうしてもふざけてしまい、気持ちをストレートに伝えられないというもどかしい一面もある。『私の夫と結婚して』では、冷静さとともにジウォンへの一途な情熱を持つジヒョクを熱演していたナ・イヌだったが、本作で見せる明朗で兄貴肌なキャラクターもまた好ましい。ジンソンがヨンジュやチャ検事たちと協力して凶悪事件を解決していく姿にはチームプレイの痛快さもありつつ、チャ検事の母で医師であるジョンスクの不穏な表情も気になるところだ。敵と味方が二転三転し、黒幕がようとして掴めない展開に、誰もが固唾を呑むことだろう。

■『ナンバーズ -ビルの森の監視者たち-』

 『ナンバーズ -ビルの森の監視者たち-』は、アイドルグループINFINITEのメンバー、エルとして歌手活動も精力的にこなすキム・ミョンスを主演に迎えたサスペンスだ。

 キム・ミョンスが演じるのは、幼い頃の記憶がないチャン・ホウ。ヘビッ建設を経営していた養父チャン社長たちと家族同然に暮らしていたが、高校生のある日、テイル会計法人の会計士ハン・スンジョ(チェ・ジニョク)から清算決定書を突き付けられ、会社は倒産。責任を感じたチャン社長は自ら命を絶ってしまう。悲痛に暮れるホウは、チャン社長の身に何が起きたのか真相を突き止めるべく、高卒ながら自ら会計士になり巨大会計法人へ乗り込んでいく。

 就職難を反映し、資格取得がブームのようになっている韓国だが、会計士という職業はさほどスポットが当たらない。本作は韓国ドラマとしては数少ない、会計士を主軸に据えた金融ドラマだ。かつてハン・スンジョが精算決定書の紙切れ一枚でヘビッ建設の事業を停止させてしまったように、会計士は企業や銀行、さらには政府の政策にまで強大な影響力を及ぼしているのだ。『ナンバーズ -ビルの森の監視者たち-』には、一般人が知ることの少ない会計監査をめぐるスリリングなやり取りがしっかり盛り込まれている。

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