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■記憶力と環境適応力一方で、研究チームは興味深い発見もした。長期記憶力が高い個体は、新しい記憶を作るのが苦手だったのだ。研究チームが新しい給餌器を設置すると、初期テストで成績が良かった個体ほど、新しい給餌器への切り替えに苦労した。
研究に参加した博士課程の学生であるサラ・パデュラさんは「変動の大きい環境下では、長期記憶力の高い個体が不利になる可能性がある」と指摘する。
例えば予期せぬ吹雪で隠し場所が雪に埋もれても、その個体は新しい隠し場所を探すよりも、埋もれた場所を探し続けてしまうというのだ。
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■気候変動への適応気候変動が進む中で、新しい記憶を素早く形成できる個体のほうが、生存に有利になると考えられる。
研究チームを率いるゲオルギー・セメノフ博士は「これらの鳥には、適応を可能にする遺伝的変異があるようだ。そうした変異がない種は適応できないかもしれない」と述べている。
研究チームは、ボールダー西部の大学の山岳研究施設に同じ型の給餌器を設置した。ロッキー山脈のマミジロコガラとシエラネバダ山脈のものは異なり、過去100万年間独立して進化してきた。研究チームは、両者の空間記憶力がどのように異なるのか調べる予定だ。
(文/Sirabee 編集部・ジェス タッド)