フェロモンというと、異性を惹きつける「性フェロモン」を思い浮かべるかもしれませんが、猫の顔から出るフェロモンは「安寧(あんねい)フェロモン」という安心するためのフェロモンです。
猫は、飼い主に頭突きをして安寧フェロモンをつけることで、飼い主は自分のものだと再確認しているのです。
もし、お風呂上りなどに、やたらと頭突きをしてくる場合は、お風呂で洗い流されてしまった飼い主自身のニオイを自分のフェロモンで上塗りしているのかもしれません。
3.お願いごとがある
猫はお願いごとがあるときにも、頭突きをしてきます。これは「猫語を理解できない人間」に要求があることをお知らせするためです。
たとえば、お腹が空いて何か食べたいときや、おもちゃで遊んでほしいときなどに、ゴツンゴツンと頭突きをして伝えてくることでしょう。もしかしたら「トイレを掃除して!」かもしれません。
広告の後にも続きます
要求の頭突きでは、いつもより強く頭をぶつけてきたり、ときには鳴き声でも知らせてきたりするので、愛情表現やテリトリーのマーキングとは違うことがわかるでしょう。
もし、このときに愛猫の要求を理解してあげられないと、拗ねてしまうかもしれません。
一方で、愛猫が頭突きをすれば、なんでもいうことを聞くと思われてしまうのは問題です。
たとえば、特に食欲がないわけでもないのに、メインの食事を出しても食べず、おやつの方がいいというワガママを要求する頭突きなどです。
甘える姿がかわいくて、根負けしてしまうと猫の健康にも影響しますから、ダメなときには「ダメです」とお断りすることも大切ですよ。
まとめ
猫が頭突きをしてくるのは、「飼い主さんのことが大好きだから」ということが、ご理解いただけたでしょうか。
子猫のときに受けた母猫の愛情は、猫の習性として残ります。
そのひとつが、頭突きです。
身近な相手への愛情表現や挨拶、仲間の再確認(マーキング)、そしてお願いごとができるのも相手を信頼しているからこそです。
もし、愛猫が頭突きをしてきたら、「今日は何を言いたいのかな?」と興味を持ってあげましょう。
もしかしたら、言葉以上のコミュニケーションができるようになるかもしれません。