ランニングは見えない内側の筋肉(インナーマッスル)を鍛える必要があります。ドローインでインナーマッスルが鍛えられると、身体の軸がブレにくく姿勢もよくなります。骨盤が前傾するので足を前に出しやすくなり、楽に走れます。ただし、簡単そうに見えて、習得に時間がかかります。青学時代、この「ドローイン」ができるまで3ヶ月、「四つん這い」が2ヶ月、「ひざ立ち」で2ヶ月、「T字ドローイン」で3ヶ月かかりました。「ドローイン」から必ず順番に行い、1つが確実にできてから、次に進んでください。
1~3SET/10~30秒 仰向け、四つん這いの次にチャレンジ仰向けに寝た状態でのドローインと四つん這いでのドローインができるようになった、次はひざ立ちの状態でのドローインにチャレンジしてみてください。ひざを骨盤幅に開き、ひざ立ちをし、両手を前に伸ばします。姿勢を正して胸を張る。ゆっくり口から息を吐いて、お腹をへこませていきます。息を吐ききったらお腹をへこませた状態で、浅い呼吸を繰り返しながらリラックスしてください。
お腹がへこんだら徐々に浅い呼吸でお腹を元に戻す立ひざ状態で両手を前に出し、胸を張って、背筋を伸ばして姿勢をただします。胸を張ったままゆっくりと息を吐きながら、肛門を締めて下腹部からお腹をへこませていきます。お腹がへこんだら10~30秒浅い呼吸を続けてください。慣れないうちは、両手をお腹にあてると、動きがわかりやすいです。
【Point】風船の空気を抜いていくイメージで
お腹をへこませるときは、それだけに意識を集中すると腹横筋ではなく腹直筋を使うことに。息を吸ってお腹をふくらませ、風船の空気を抜いていくようなイメージで、へこませていきます。
【出典】『「山の神」神野大地の必ずやるべきランニングバイブル』 著:神野大地