▲左から大江麻理子キャスター、豊島晋作キャスター、相内優香キャスター4月より、「WBS」は、月曜日～木曜日が、相内優香（テレビ東京アナウンサー）と豊島晋作（テレビ東京報道局）がメインキャスターに。金曜日は、「WBS週末版」として引き続き、大江麻理子（テレビ東京報道局キャスター）が週末の顔となる。
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「テレ東プラス」では、このリニューアルを記念して、大江麻理子キャスター、相内キャスター、豊島キャスターによる鼎談をお届けする。
「“2人がいなかったら、私は今ここにいないかも”と感じています」（大江）
――まずは、大江さんから見た相内さん、相内さんから見た豊島さんの第一印象を、リスペクトしているところを含めて教えてください。
大江「入社時の相内さんは、“元気の塊”というイメージでした（笑）。天真爛漫で勢いがあり、とにかく真っすぐで、“一緒にいるとなんて面白いのだろう”と。
ナレーションの仕事では、ハッとするほど書き手の意図をくみ取り、素晴らしいものになりますし、ニュース読みも最高に上手。取材に行っても見ている人を惹きつける力が絶大なので、“これはもう逸材だ”と、昔からそう思っていました。
10年前、私が『WBS』のメインキャスターになってからは、フィールドキャスターとして相内さんが、マーケットキャスターとして豊島くんが側にいてくれたので、“2人がいなかったら、私は今ここにいないかも”と感じています。
相内さんに関して言うと、一度『WBS』を離れて『Newsモーニングサテライト』（以下、モーサテ）に行くとなった時、私はすごく寂しかったんですよね。つらい時、相内さんがどれだけ引っ張っていってくれたか…彼女の明るさと強さに救われた瞬間がたくさんあったのでとても感謝していますし、こうして話していると、思わず涙が…（笑）。
でも“『モーサテ』に専念し、また『WBS』に戻ってきたら最強だ”というのはわかっていたことなので、3年経ってこうしてまたタッグを組めて、私はものすごく幸せです」
相内「そう言っていただけると…本当にありがとうございます。
私から見た豊島さんの第一印象ですが…私が新人で『トレンドたまご』のキャスターをしていた頃、豊島さんは担当ディレクターでした。おそらく、政治部から『WBS』のディレクターに配属されて初めてのロケだったと思うんですけど、まだ記者としての仕事が残っていたのか、現場に向かう車内でも、ずっと誰かに電話をしていたんです」
豊島「感じが悪かった？（笑）」
相内「たしかに、“何だろう、この人…取材に集中してほしい”と思ったのが第一印象でした。ところがいざロケに入ると、豊島さんの発想が独創的で、どう撮るか、何を見せたいか、どう演出するかなど、ものすごく考えていることが伝わってきました。他の方が思いつかないような演出を考えてくださるので、私も毎回楽しくて、ディレクター時代から尊敬しています。
2人でケンカもしますが、すぐに仲直りもします。こんなにやりやすくて尊敬できる先輩はいないとずっと思っているので、『WBS』でメインキャスターとして組ませていただけたことをうれしく思います。
また、豊島さんは、誰も思いつかないような質問を投げかけてくれますし、いい意味で番組をかき混ぜてくださるので、その持ち味をもっともっと生かせるように…私もキャスターとして成長していきたいです」
――それでは、豊島さんから見た大江さんの第一印象はいかがでしょう？
豊島「私は昔、宣伝部(現・プロモーション部)や政治部にいたことがあり、制作サイドからアナウンサーの皆さんの評判を聞くことが多かったんですよね。そんな中、誰1人悪く言わないのが大江さんでした。当時は先輩の大江さんと直接話す機会もありませんでしたし、私はかなり疑り深いタイプなので（笑）、“ちょっと待てよ、この世の中に本当にそんな人がいるのか？”と思っていました。
そこから10年弱の月日が流れ、『WBS』のメインキャスターとして、いよいよあの大江さんがやって来ると。最初こそ“あぁ、大江さんが来るんだ。あのうわさは本当かな？”と疑っていましたが、本当にうわさどおりの先輩でした。あらゆる生き物を敵にしない生物…（笑）。そう思わせる“善なるオーラ”がある方だなと。
ただ、柔らかさと温かさみたいなものがありつつ、芯は強い。絶対に譲らない強い部分や、社会的なことに対する憤りを強く持っていらっしゃる。そういう熱い部分を優しさで覆い尽くしている方…というのが、私の大江さんに対する第一印象です」
大江「人にどう思われているかそこまで考えずに生きているので、改めてそう言われると恥ずかしいですね（笑）。でももしも、豊島くんが言うように見られているのだとしたら…私がそういられたのは、まさしく2人のおかげですから」
――豊島さんについて、ネット上では「かっこいい」という声も上がっていますが…。
大江「マーケットキャスター時代から、よく『かっこいい』と言われていました」
相内「『WBS』のイベントでも、ファンレターをもらっていました。すごく人気があるんだなと」
豊島「…なんかトゲがあるな（笑）」
大江「衣装を担当してくださるスタイリストさんが、ある日、会社で大きな荷物を持って歩いていたら、豊島くんがさっと扉を開けて待っていてくれたらしいんですよ。『豊島さんって、すてきですね！』と大盛り上がりでした（笑）。
女性はもちろんですが、豊島くんのYouTubeを見ていると、男性ファンも多いような気がします。彼はことあるごとに『自己肯定感が低いので…』と言いますが、絶対にそんなことないのでは？」
豊島、相内「（爆笑）」
豊島「私は、かっこいいとかかわいいとか、移りゆく形容詞には反応しないようにしていますから。元々自己肯定感が低いから、あんなにたくさん本を読まないといけないわけですし…」
大江「いや、自己肯定感が低いという皮をかぶっている…（笑）」
相内「私も同意です」
大江「英語も堪能ですし、理想の自分に近づけるための努力を惜しまない人。それこそが、豊島くんの真のかっこよさだと思います」
豊島「それって褒めてるんですか？ だんだんわからなくなってきた（笑）」
「ディレクターが何を考え、どう葛藤して編集しているのか…そういう雰囲気を感じてからスタジオに入るようにしています」（豊島）
――毎日のルーティンはありますか？
大江「実はかなり低血圧なので、パッと起き上がるのが苦手なんです。しかたがないので、寝ている間に起きたニュースをチェックしようと、目が覚めたら30分くらいは布団の中で、新聞やアメリカのニュースメディアをチェックしています。
今日の打ち合わせで、もし項目表に入っていなかったらこれを提案しよう、これはこういう見方ができるから早めに番組で取り上げておいた方がいいかな？ と考えながら起き上がって身支度をするという感じです。
また、最近夫がお茶を始めまして、自宅にお茶セットが現れたんですよ。朝、抹茶を点てて飲むと頭がシャキッとしますし、“夜に飲むと眠れなくなるのかな？”と思っていましたが、抹茶を点てている間に心がリラックスするのか、飲み終わる頃には身も心もホワホワになります」
相内「そちらの世界に…（笑）」
大江「我流ですけどね。あとオンエアの前は、昔からアロマスプレーをつけるようにしています。生放送なのである程度の緊張は必要ですが、自分自身も周りのスタッフも、過度な緊張をしないように…。ガチガチになってしまうととっさの対応が難しくなってしまうので、そのためのアロマスプレーがルーティンです」
相内「私は『モーサテ』を担当していた時は、必ずフルーツと大きいおにぎりを食べていましたが、朝食が2回、1日4食になっていたので、さすがに食べ過ぎだと気づき（笑）、途中からおにぎりをフルーツだけに変えました。
料理が好きでぬか床も育てているので、今はぬか漬けを食べて自分で入れた煎茶を飲むと、気持ちがリセットされます。『WBS』を担当するようになってからは、手作りのお弁当を持参しています」
豊島「私は、毎日『モーサテ』を『テレ東BIZ』で見るようにしています。『モーサテ』を見ておかないと仕事に支障が出るくらい密度が濃い内容が詰まっているので、必ず見ます。
会社に着いたらフィナンシャル・タイムズに目を通し、番組が始まる前は、編集室をやたらと歩き回る。元々ディレクターだったので居心地がいいというのと、『WBS』は8～9割ディレクターが作る番組なので、彼らが何を考え、どう葛藤して編集しているのか…このVTRにはどんなコメントが最適なのか、彼らが伝え切れなかったことは何なのか、そういう雰囲気を感じてからスタジオに入るようにしています」
大江「それはすごく大切な作業ですよね。スタッフが頑張って取材をし、集めた情報をいかにその思いをくみ取って皆さんに手渡すことができるか…。それがキャスターの重要な役割であり、今後守っていきたいところです。
4月からの『WBS』は、フィールドキャスターを田中瞳アナウンサー、入社2年目の長部稀アナウンサーが担当します。新たにお迎えしたコメンテーターの後藤達也さん（金曜担当）も、番組に特別な思いを持ってくださっているので、後藤さんがどんな力を授けてくださるのか…ぜひ、注目してください」
【「WBS」番組概要】
【放送日時】月〜木 夜10時00分〜10時58分 金夜11時00分〜11時58分
（ＢＳテレ東 月〜金 夜11時〜深夜24時）
【配信】日本最大級の経済動画配信サービス「テレ東BIZ」でライブ配信。
▶テレ東BIZ（ライブ配信、見逃し配信）
▶TVer（リアルタイム配信、見逃し配信）
▶ネットもテレ東（見逃し配信）
▶U-NEXT（見逃し配信）
【メインキャスター】相内優香 豊島晋作（月曜〜木曜担当） 大江麻理子（金曜担当）
【解説キャスター】原田亮介（日本経済新聞論説フェロー） 山川龍雄（テレビ東京解説委員）
【フィールドキャスター】田中瞳 長部稀
