原田 ハーフスウィングでの基礎作りです。
GD ハーフスウィングの重要性はどんなところありますか?
原田 フルスウィングを100%としたら、ハーフスウィングというのは80%。全体の8割を占めているわけです。その完成度を上げることが指導者を目指すゴルファーに教えることで、一般のゴルファーにも教えたいことです。それと、初心者の人はいきなり大きな動きをさせたらメチャメチャになっちゃうんです。そうすると、あ、ゴルフは自分には向いてないなとなってくるので、やっぱり、初心者にはボールに当たったという喜びを与えたいんですよね。だからまずは距離を求めずに短い距離を真っすぐに飛ばす練習から始めていく。イコール、ハーフスウィングですね。
GD ある程度ゴルフを知っている経験者も上達のためにはハーフスウィングからやり直したほうがよさそうですね?
原田 経験者の方こそやってほしいですね。大きなスウィングでは、悪いところを矯正できないんです。まず、ハーフスウィングの完成度を上げることです。経験者の人はどうしても大きく振るでしょう。だから逆にハーフスウィングだとうまくできないんですよ。
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GD 野球の大谷翔平選手が「究極はバントでホームラン。そのくらい動きを小さくしたい」というようなことを話されていますが、小さな動きにこそ基本が詰まっているということですね。
原田 そうです。大きなスウィングはハーフスウィングの延長線上です。ある程度ゴルフの経験がある人で、上達が止まっているなと悩んでいる人は、ハーフスウィングからやり直すことが大事です。私が教えたい”ハーフスウィング”は経験者こそ難しいかもしれませんが。
GD では、原田さんが教えているその”ハーフスウィング”の動きを教えてください。
次回「レッスンプロとゴルファーが目指す本当のハースウィング」
◆プロフィール◆
原田伝一(はらだ・でんいち) 1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。