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【ZERO1/LIMIT BREAK】「僕が獲って“二つのZERO1”をひとつに」 4・27世界ヘビー戦へ永尾颯樹インタビュー

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【ZERO1/LIMIT BREAK】「僕が獲って“二つのZERO1”をひとつに」 4・27世界ヘビー戦へ永尾颯樹インタビュー(C)プロレス/格闘技DX

 4・27『LIMIT BREAK』横浜大会で、ZERO1の新鋭・永尾颯樹が齋藤彰俊の世界ヘビー級王座に挑む。

 大谷晋二郎と同じ山口県山口市出身、キャリア4年目の25歳。TEAM NOAHの齋藤にベルトが流出した直後に名乗りを上げ、初挑戦が決まった。

 その理由も目的も事実上の分裂状態にあるZERO1のお家事情にある。経営的な事情で『栃木プロレス主催ZERO1』と『REAL ZERO1』に分かれて興行を続けており、永尾は唯一、その両方に出場する存在だった。「自分がベルトを獲り返すことで、二つのZERO1の架け橋になって、みんなの気持ちを一つにしたい」。切実な願いを持って敵地メインに立つZERO1の若手有望株に、その心境を聞いた。


【永尾颯樹インタビュー】

――改めて即座に名乗りを上げた理由は?

▼永尾「今、ZERO1は『REAL ZERO1』と『栃木プロレス(主催のZERO1興行)』に分かれてる状況で、あの靖国大会はREAL ZERO1の大会でした。僕は唯一『REAL ZERO1』と『栃木プロレス』その両方に出ている人間。立ち位置的にはREAL ZERO1なんですが、僕は今、栃木に住んでいて、(REALと栃木の)両方を行き来しているのが僕だけで。そんな状況でベルトが齋藤彰俊選手に獲られてしまって、若手もみんな反応してましたけど、“どちらのZERO1″にも居る僕が一番に行くべきなのかな、と思って名乗りを上げました」

――どちらのZERO1にも出ている…ということは、それだけZERO1に対するこだわりが強い?

▼永尾「そうですね。やっぱり大谷さんに憧れてZERO1を選んでいるので。若い選手のなかでZERO1への思いを持っていて、一番行動的なのは僕なんじゃないかなと。だから自信を持って『ベルトに挑戦するのは自分しかいない!』と思ってます」

――同郷の大谷さんに憧れてプロレスラーを志した経緯というのは?

▼永尾「今でも僕らがやってる活動に『いじめ撲滅』というのがあるんですけど、僕が中学生の頃、学校に大谷さんがその講演に来られて。初めて生のプロレスラーに触れたのが大谷さんでした。もともとプロレスは知っていたんですけど、生のプロレスラーに出会って感動して、そこからプロレスラーに憧れを抱くようになりました。かっこいい!って。こんなにデカくて、明らかに強そうな人を見たことがない。映像では見てましたけど、生で見るとこんなにも強そうなのか…って。かっこいいオーラが出てて、圧倒されました」

――もともと良く見ていたプロレスというのは?

▼永尾「実はそれがNOAHなんですよ。昔『G+』でやっていたNOAHの中継が、たまたま実家のテレビで映っていて。それがプロレスというものを知ったきっかけでした。こんなすごい人たちが世の中にいるんだ…って」

――地上波でやっているワールドプロレスリングではなく…

▼永尾「はい、ウチの家では『G+』のNOAHが見られたんです。だから何のプロレスを見て育ったか、と言われればNOAHですね」

――となるとTEAM NOAHの大会で、大谷ZERO1の象徴的なベルトに初挑戦するというのも数奇なシチュエーションだが…

▼永尾「はい、僕も運命的なものを感じるというか。ZERO1に入ったこともそうですし、TEAM NOAHと対抗戦をしていることもそうですし。TEAM NOAHの人たちも山口の実家で映像を通じて観てきた人たちなので。その時とは“見方”はもちろん違うんですけど、十数年前に映像で観ていた人たちと、今になってリング上で闘ってる…やっぱり運命を感じるし、だからこそ勝たなきゃいけないなと思っていますね」

――改めて王者・齋藤彰俊の印象というのは?

▼永尾「映像で観ていた時の印象は『怖い人だな…』でしたけど、実際に目の前で対峙してみると、想像の倍ぐらい体がデカくて。ヘビー級を主戦場にずっと闘ってきた人たちって、こんな雰囲気でこんなにもデカいモンなのか…って。ただ、僕もZERO1でやってきて『体の大きさだけじゃない』ってことも知ってる。気持ちは負けてないつもりなので」

――どう攻略していく?

▼永尾「挑戦表明して以降、ずっと試合について考えてはいるんですけど、まだまだ見えないですね。色んな人に相談したりして、齋藤彰俊をどうしたら倒せるのか考えていきたい。やっぱり気持ちだけで勝てるとは思ってないですし、技術的にも経験値も遥かに違うので、気持ちにプラスしたものを2つ、3つ加えていかないといけないと思ってます」

――キャリア4年で培ってきたもので、特にぶつけたいものとは?

▼永尾「やっぱり“今のZERO1″ってモノを見せたいですね。NOAHのお客さんにも、闘う齋藤選手にも。もちろん齋藤選手は昔のZERO1のことも知ってると思うんですけど、コロナ禍以降に生まれた“今のZERO1″の永尾颯樹というレスラー、それを見せたいですね」

――TEAM NOAHとの対抗戦の一環として行われるが、やはり対抗戦としても負けられない思いが強い?

▼永尾「はい、僕が(栃木在住ながら)REAL ZERO1に行こう!と思ったのは、他団体とより多く試合ができる機会を求めてのことだったんで。ただ対抗戦がしたい、ただ外の人と試合がしたい…というワケではなくて、闘うからにはそこで得るものを得たいし、もちろん勝ちたい。REAL ZERO1のなかでもキャリア的には一番下ですけど、上の先輩方に迷惑をかけないように、(若手らしく)元気に対抗戦も勝っていきたいと思ってます」

――とはいえ世界ヘビー初挑戦、しかも敵地のメインイベント…というシチュエーションになる

▼永尾「正直最初は敵地のメイン…っていうのでプレッシャーというか、メンタル的に“来る”ものがありましたね。決まってしばらくは、ずっとドキドキしっ放しで…。でも今は他のカードにも負けてらんないな、体も大きい方じゃないけど、そこも負けてらんないな!って切り替えて、やっぱりメインに立たせてもらうからには、それにふさわしい闘いを試合をしなきゃいけないと思っています」

――それこそ自身の殻を突き破るきっかけとなるような試合に?

▼永尾「そうですね。とにかく全力で闘うだけなんですけど、勝っても負けても、観に来た人全員の心に残るような、それこそ大谷さんのように観に来てくれた人を惹きつけるような試合をしたいと思ってます」

――ベルトを奪還した暁には、どんな未来をZERO1で創っていきたい?

▼永尾「栃木とREALの間にいる唯一の存在だと先ほど言ったんですが、ベルトを獲ったら僕がその2つの“架け橋”になりたい。身内のことなんですけど、やっぱり一緒に闘っていきたいんです。デビューした時は同じ“ひとつのZERO1″としてやってたんで。だから僕がベルトを獲ることで、栃木とREALをつなげる接着剤のような役割になれればな、と思っています。ベルトを獲って2つの真ん中からZERO1を引っ張っていきたい」

――ZERO1もまた生まれ変わらないといけない?

▼永尾「はい。過去にも(存続できるかどうか)色んなことがあった…っていうのは、ずっと聞いてたんですよ。でも、今が一番動いてるような気がしていて。ちょっと悪い意味ではあるんですけど。だから僕がチャンピオンになることで、みんなの気持ちを一つにできればな、って。でもトップとして引っ張っていくのは僕で、そこで世代交代も一気に宣言してしまいたい。もう“新しいZERO1″なんだ!っていうのを見せたいですね。なので4月27日、横浜ラジアントホール。TEAM NOAHの齋藤選手から世界ヘビーを一発で獲って、僕がZERO1の新時代を見せたいと思います。NOAHのファンの皆さんにも、今のZERO1の永尾颯樹というものをしっかり焼き付けたいと思いますんで、よろしくお願いします」

 
   

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