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“最後の”マドリードに臨むナダルが、全仏欠場の可能性に言及「今の状況ならパリでプレーするつもりはない」<SMASH>

THE DIGEST

“最後の”マドリードに臨むナダルが、全仏欠場の可能性に言及「今の状況ならパリでプレーするつもりはない」<SMASH>(C)THE DIGEST
 度重なるケガに苦しんでいる元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/現512位)が、今週プロテクトランキング(負傷離脱前の順位でエントリーできる救済措置)で出場する男子テニスツアー「マドリード・オープン」(4月24日~5月5日/スペイン・マドリード/クレーコート/ATP1000)の初戦に先駆けて行なわれた記者会見に登場。すでに今季限りでの現役引退を表明していることを踏まえ、「マドリードは今年が最後になると思う」と発言した。

 年明けのブリスベン国際(ATP250)で負った左足上部の負傷により戦列を離れていた37歳のナダルは、先週母国で行なわれた「バルセロナ・オープン」(ATP500)で約3カ月ぶりに復帰。1回戦では21歳のフラビオ・コボッリ(イタリア/大会時62位)を相手にブランクを感じさせないプレーを見せて快勝したが、2回戦では今季好調のアレックス・デミノー(オーストラリア/同11位)に5-7、1-6で敗れていた。

 試合後には思いの外プレーは良かったとし、状況次第では現役続行の可能性も示していたナダル。現地25日に迎えるダーウィン・ブランチ(アメリカ/1028位)とのマドリード初戦に向けて「準備はできている」と話し、「熱意を持って臨むつもりだ」と意気込みも口にした。

 だがその直後だった。ある記者から「マドリードでプレーするのは今年が最後になるか?」と問われると、ナダルは「ああ、そう思うよ」と回答。過去5度の優勝を誇る同大会の思い出を振り返りながら「最後にプレーすることは大きな意味がある。少なくとも僕はとても美しい瞬間を過ごしたこのコートを再び楽しむつもりだ」と続けた。
  そしてクレーキングの口からさらなる寂しい言葉が…。14度もの優勝を経験している四大大会「全仏オープン」(5月26日~6月9日/フランス・パリ)の出場も今の状態では厳しいかもしれないというのだ。具体的には次のようにコメントしている。

「今後3週間で何が起こるかわからないが、パリでプレーするためにやるべきことを実行していくつもりだ。プレーできるなら出るが、そうでないなら出ない。今のような状況が続くなら、パリでプレーするつもりはない。もし今大会がパリだったら、明日コートには立たないだろう。それが現実だ。パリでプレーするのは十分に戦える状態にあると判断した時だけだ。そうでなければ意味を見出せない。その機会を与えられるように最善を尽くす」

「ただそれが叶わなかったとしても、個人的な満足感を最大限に高めつつトライしていけたことに感謝したい。確かに全仏は僕のキャリアで最も重要な大会だが、そこでプレーできなければ全てが終わるというわけではない。今は自分にできる以上のことはするつもりはない」

 決して無理はしてほしくないが、まだまだプレーは見たい。ナダルに対してはそう複雑な心境を抱いているファンも多いだろう。とにかく今はナダルがマドリードで何らかのきっかけをつかめることを願いたい。

文●中村光佑

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