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「第2相撲協会」構想が再浮上 貴乃花、元白鵬の動向次第で現実味 朝青龍と日馬富士も合流か

週刊実話WEB

ただ、2020年に中川部屋が閉鎖され、中川親方(元前頭旭里)が2階級降格となった際は、中川親方本人による弟子への暴行や「殺すぞ」などの暴言が原因。

その他、日馬富士の傷害事件に続き、2022年末に力士2人による別の力士1人への暴行が明らかになった伊勢ヶ浜部屋では、伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)が2階級降格したものの、部屋への処分は下されなかった。

つまり、過去の処分と比べて宮城野親方へは厳しい内容だったことから、「不公平ではないか」との声が上がったのも事実。宮城野親方本人も内心、対応の差に不満を抱いている感がアリアリだ。

第2相撲協会構想が再燃する中、ガ然クローズアップされるのが、貴乃花の動向だ。

再び“貴の乱”が巻き起こる?

貴乃花は2003年に現役引退し、2004年に二子山部屋を継承する形で貴乃花部屋を立ち上げたが、その後、日本相撲協会への批判を口にするようになった。

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2010年の理事選では、事前調整の慣例を破って立候補し、二所ノ関一門から離脱していたにもかかわらず、さまざまな一門から票が入り理事に当選した。いわゆる〝貴の乱〟である。

「2010年5月には、大相撲界を揺るがす野球賭博問題が発覚した。貴乃花は7月の臨時理事会で野球賭博に関与した大関琴光喜が解雇処分になったことに反発したほか、武蔵川理事長の引責辞任により開かれた理事長選で、後任にほぼ確定していた放駒親方ではなく、北の湖親方を推薦するなど、日本相撲協会との対立を深めていきました」(大相撲担当記者)

こうした状況を背景に浮上したのが、第2相撲協会構想だったのだ。

貴乃花は、兄で元横綱若乃花の花田虎上と違い、日本相撲協会を離れた後も、相撲へのこだわりを見せている。理事長を務める「一般社団法人貴乃花」公式サイトでは、「貴乃花が学んできた土俵の文化(中略)その歴史と神事の視野を広げていくために設立致しました」とあり、地道に相撲の交流イベントなど振興活動を続けている。

「相撲界から離れたにもかかわらず、現在も相撲に関わり続けるのは、復権、つまり第2相撲協会設立への執念に見える。貴乃花と宮城野親方が不仲であることが障害とされるが、宮城野親方は昔から貴乃花のファンであり、互いのタニマチが仲を取り持てば、実現は不可能ではない」(前出・関係者)

歴代の横綱たちが集合か

貴ノ岩に対する暴行(2017年)をめぐって貴乃花と対立してきた元横綱日馬富士は「貴乃花に会いたい」と発言しているという。

相撲界に詳しい関係者は「貴乃花、日馬富士、朝青龍と相撲界を離れた横綱や元幕内力士は少なくない。宮城野親方は表向き日本相撲協会に恭順の意を示しているが、処遇に不満を持っていることは明らかで、部屋の一時閉鎖の解除に時間がかかれば、宮城野親方が日本相撲協会を退職する可能性が高まり、元横綱連合による第2相撲協会構想が動き始めるかもしれない」と指摘する。

元横綱曙さんの死去が4月11日に明らかとなり、翌12日には朝青龍の緊急入院のニュースが続いた。裏を返せば、元横綱は相撲界を離れた後も注目される存在であることに異論はないだろう。

今後も、宮城野親方や貴乃花など元横綱の動向から目が離せない。

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