「週刊ゴルフダイジェスト」の5月7日・14日合併号では、中島啓太の独占インタビューを掲載している。誌面に入りきらなかった中島啓太の“いま”を「みんゴル」読者にお届けしよう。
今年のマスターズは自宅のテレビで見て、日本選手の松山英樹や久常涼を応援したという中島啓太。
「僕の日本の賞金王よりは久常涼の欧州の新人王のほうが本当に価値があると思うので、素直に応援できました。もし今年マスターズに僕が行ったとして、100%の状態ではないので、正直苦戦するというイメージが湧いていたんです」
しかし、DPワールドツアー参戦6戦目にしてヒーローインディアンオープンで優勝した自身も、今年のツアーでのルーキーオブザイヤーを狙っている。
「1勝したことで可能性はあるかなと思います」
広告の後にも続きます
松山英樹が「来年は(PGAツアーは)4人になるかもしれないし」と言っていた。
「確かに、たくさん日本人が行ったほうがゴルフ界は盛り上がりますし、松山さんも10年くらい1人でやってきて、後輩たちが行くことになればすごく楽しいかなと思うので、まだ全然わからないですけど、アメリカに行けるように努力はしたいと思います」
欧州ツアー新人の中島啓太は、今、新しい気持ちで多くのことを学んでいる。
「予選カットラインを意識しながらの試合は日本でもしていましたし、プロとして一番大事なところではあると思うので、そこは意識しながらやっていますけど、トップ選手でも予選落ちはしますし、意外と皆さんそんなに落ち込んでいないというか、すごく切り替えが早いなと感じます。選手ラウンジでの過ごし方などを見て、意外とすっきりしているというか、試合はたくさんあるから、また次という雰囲気なんです。でも、予選落ちをしない人はいないと思いますし、もちろんショックはありますけど、そこまで落ち込むことなくやっていこうと思います」
またこのオフ、新しい取り組みとして、以前からファンの読売ジャイアンツのなかでも、ずっと憧れの選手、菅野智之投手とハワイで合宿を行った。
「欧州ツアーという新しい場所に挑戦するということで、野球選手と一緒に合宿するという新しい試みを。すごくワクワクしていましたね。もちろん競技が違いますし、団体スポーツ、個人スポーツという違いもある。でも、一緒にトレーニングしたり走らせてもらい、ダッシュしたり、長距離も走ったり。走ることはすごく大事だと思ったので、これからも続けていこうと思います」