ゲームが面白ければ、ユーザーが増え、ユーザー同士の協働や競争のためにアイテムを買う人が増えます。そのためにも、まずはユーザー数を増やす必要があり、そのための入り口として無料で遊べる仕組みになっているのです。
無料化で心配なのは、無料で遊ぶ人ばかり増えることです。ゲームの場合も「無料ゲームしかやらない」「課金はしない」と決めている人もいます。しかし、スマホゲームなどのウェブコンテンツでは、ユーザーの5%が有料サービスを利用すると収支面で事業が成立するといわれます(5%ルール)。
つまり95%の人が無料で遊ぶフリーライダーであったとしても、コアなファンをつくればきちんと事業として成立するのです。
「消費者の反応を見ながらアップデートできる」という強みも
短期的な収益にはなりませんが、中長期で見ればユーザーのデータが収集できることもメリットです。
アプリはデジタルで提供されますからユーザーに関するあらゆるデータが取得できます。反応などから分析することでゲームの改善や次のゲームの開発に活かすことができます。
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アプリのようなデジタルコンテンツは常にアップデートでき、アジャイルで完成度を高めていくことができます。
この特徴を活かすことで、ゲームの改善などによってゲームそのものを育てていきながら、ユーザーやファンを増やすことができます。これはゲームに限らず全てのデジタルコンテンツに共通する強みですので、自社で提供している商品やサービスにも応用できるかもしれません。
菅原 由一
SMG税理士事務所 代表税理士
YouTubeチャンネル『脱・税理士スガワラくん』運営