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「到底受け入れられない」エンビードがファウルを吹かないレフェリーに不満爆発。シクサーズもNBAに異議申し立てへ<DUNKSHOOT>

THE DIGEST

「到底受け入れられない」エンビードがファウルを吹かないレフェリーに不満爆発。シクサーズもNBAに異議申し立てへ<DUNKSHOOT>(C)THE DIGEST
 現地時間4月20日(日本時間21日、日付は以下同)から幕を開けた2023-24シーズンのNBAプレーオフで、最も白熱した好カードとなっているのが、イースタン・カンファレンス第2シードのニューヨーク・ニックスと、同第7シードのフィラデルフィア・セブンティシクサーズが激突しているシリーズだ。

 第1戦は接戦の終盤にジョシュ・ハート、OG・アヌノビーが値千金のクラッチショットを突き刺し、ニックスが111-104で先勝。続く第2戦は残り1分を切った段階でシクサーズが5点のリードを手にしていたが、そこからジェイレン・ブランソンとドンテ・ディヴィンチェンゾが立て続けに3ポイントを沈め、ニックスが鮮やかな逆転勝ちを収めた。シリーズ成績だけを見ればニックスの2勝0敗だが、両試合ともどちらに転んでもおかしくない展開だった。

「俺たちは2勝0敗のはずだから大丈夫さ。このシリーズに勝てるよ。修正すべき点はわかっているし、今日の方がいい仕事ができた。また修正し、より良いチームになって戦い続けるつもりだ」

 第2戦後のロッカールームでそう話したのは、シクサーズの大黒柱ジョエル・エンビード。ここまでの拮抗した展開を考えれば、フィラデルフィアに舞台を移す第3戦からシリーズの流れが変わっても不思議はなく、最後までもつれそうな雰囲気が漂っている。
  ただ、昨季のMVPにはこの第1、2戦を通じて、レフェリーの判定に納得できなかった部分が多々あるようだ。象徴的だったのが第2戦、101-99と2点差に迫られた最終盤。インバウンズパスを受けようとしたタイリース・マキシーがニックスの激しいディフェンスに遭いボールをファンブルし、直後にディヴィンチェンゾに逆転3ポイントを献上してしまったシーンだ。

「受け入れられない。タイリースは何度もファウルを受けた。マイアミ(ヒート)でタイラー・ヒーローに同じことが起こったが、そういった状況に置かれるのは受け入れ難いね。プレーオフでこのように負けるなんて、受け入れらないよ」

 頭を抱えながら、レフェリーへの不満をぶちまけたエンビード。納得していないのはチームも同様で、『ESPN』のティム・ボントーン記者は「シクサーズはこのシリーズの最初の2試合における審判について、NBAに異議を申し立てる予定だとチーム広報が語った」とSNSに綴っている。

 はたして、実力伯仲の両軍によるシリーズはどのような結末を迎えるのか。第3戦は中2日空いて25日、シクサーズの本拠地ウェルズファーゴ・センターに舞台を移して行なわれる。

構成●ダンクシュート編集部

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