【新日本】TJPが大将戦でタイチ狩り 帝国軍がJ5Gとのシングル勝ち抜き戦制す

『Road to レスリングどんたく 2024』後楽園ホール(2024年4月22日)
Just 5 Guys vs UNITED EMPIREシングル勝ち抜き戦 ○TJP&グレート-O-カーン&ジェフ・コブ&フランシスコ・アキラvsSANADA&上村優也&DOUKI&TAKAみちのく&タイチ×

　TJPが大将戦でタイチに値千金の勝利。UNITED EMPIREがJust 5 Guysとのシングル勝ち抜き戦を制した。

　この日、帝国軍はJ5Gとの5対5シングル勝ち抜き戦に臨んだ。試合は10分1本勝負で、引き分けは両者失格。大将戦のみ時間無制限1本勝負で、これを制したユニットが勝利となる。

　勝ち抜き戦は4・27広島大会でKOPW戦を控える保持者・オーカーンと挑戦者・上村による先鋒戦で幕を開けた。この日、KOPW戦のルールがオーカーン提案の「地方再生マッチ〜広島編〜」に決定。1Rがマツダ車で使用しているタイヤをリング上で4つ積み上げた方が勝利(妨害アリ)、2Rが広島レモン早食い対決、3RがNO DQテーブルクラッシュマッチで相手をテーブルクラッシュさせた方が勝利の3ラウンド制となる。また、上村が負けた場合のみ、一生涯マツダ車にしか乗れない、広島県産レモン100個購入という二つの条件が付けられた。

　オーカーンは本番を見据えてテーブル持参で登場。場外戦で先手を取ると、モンゴリアンチョップ、イスを利しての玉座で攻勢に出る。ステージにセットしたテーブルめがけて投げつけたが、上村はジャンプ一番回避。ステージ上からのダイビングショルダーを放った。

　ジャンピングエルボー、バックドロップで攻め立てた上村だが、オーカーンは一本背負いでぶん投げ、FGOで追い討ち。テーブルめがけてエリミネーターを狙ったものの、阻止した上村は裏投げで逆襲し、フライングボディアタックを放っていく。カンヌキスープレックスが不発に終わっても、フロントスープレックスでぶん投げたが、タイムアップとなった。

　その後、SANADAとコブの次鋒戦も10分時間切れ。ニューマンがTAKAを破れば、4・29鹿児島大会でIWGPジュニア王座挑戦を控えるDOUKIはニューマン、アキラと二人抜きをやってのけた。帝国軍はTJPを残すのみとなったが、DOUKIをマンバスプラッシュで破ってタイチとの大将戦に持ち込んだ。

　2試合目とあってTJPは早い仕掛け。タイチにスライディングキックを放つと、マンバスプラッシュで一気に決めようとした。キックアウトしたタイチが場外で間を取ろうとしても、エプロンからドロップキックを発射していく。

　タイチはジャンピングハイキック、サッカーボールキックで逆転。拷問コブラで絞め上げ、ステップキック連打、スピンキックの猛攻を浴びせる。TJPもオーカーンら帝国軍メンバーのゲキを受けて顔面ウォッシュなどで反撃し、掟破りの逆ステップキックもみせたが、タイチはバックドロップで鎮圧。アックスボンバーを叩き込んだ。

　続く天翔十字鳳はTJPが回避し、起死回生のスワンダイブ式DDTをさく裂。タイチが雪崩式攻撃を狙ってもコーナー上でのアームバーで絞め上げる。マンバスプラッシュをタイチが両ヒザで迎撃し、デンジャラスバックドロップ、バズソーキックとたたみかけても、ブラックメフィストは決めさせず。ピノイストレッチでギブアップ寸前に追い込んだ。

　タイチも延髄アックスボンバー、ジャンピングハイキック、バックドロップホールドで攻め込んだが、TJPは意地のキックアウト。天翔十字鳳をローリングソバットで迎撃し、アックスボンバー合戦で真っ向から渡り合うと、最後は電光石火の首固めで丸め込んで3カウントを奪った。

　TJPの一人残りで帝国軍がシングル勝ち抜き戦を制した。勝利の立役者となったTJPは「UNITED EMPIREにはたくさんリーダーがいる。だけど勝ったのは一人だ!」と日本語で勝ち誇り、「オーカーン、KOPWチャンピオンシップ、勝ってください。コブさん、新日本プロレスTVチャンピオンシップ、ザック・セイバーJr.、勝ってください。Catch2/2、BEST OF THE SUPER Jr.、勝ってください。カラム、G1勝って」と仲間たちにエールを送った。そして最後はTJPの叫びを受けてメンバー全員でクラウンズアップポーズ。後楽園大会は帝国軍会心の勝利で幕を閉じた。