2023年年間の訪日消費額が1位だった台湾。インバウンド市場における存在感は、コロナ禍前よりも大きなものになっていると言っていいでしょう。
そんな台湾市場の特徴や、今気になる話題について、台湾・香港人向けの日本情報サイト「ラーチーゴー」を運営するジーリーメディアグループ 営業部長 萬歳氏に聞きました。
▲ジーリーメディアグループ 営業部長 萬歳氏台湾地震、インバウンドへの影響は
4月3日、台湾東部・花蓮で地震が発生しました。その後も余震とみられる地震が発生しています。インバウンド需要への影響はあるのでしょうか。
萬歳氏「今回の地震は台北から100km以上離れた場所で起きたものです。被災されて大変な方もいらっしゃいますし、余震にも警戒が必要ですが、主要都市は無事で、訪日観光客が一気に減るようなことはないと思います。
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今、台湾への訪日プロモーションを実施してもいいのか不安な方もいらっしゃるかもしれませんが、心配する必要はありません。
台湾観光庁側も、外国人観光客が多く訪れる観光地や観光施設については問題なく、安心して来てもらいたいと日本へ呼びかけています。観光を通じて国家間交流を続けることも、震災復興の一助となるんじゃないでしょうか」
<参照>
台湾観光庁・台湾観光協会:
実は世界2位のベジタリアン大国!?台湾インバウンドの「意外と知らない」実態とは
今やインバウンドの中でも最重要市場の一つとなっている台湾。ですが、まだ知られていないことも多いと言います。
萬歳氏「思ったより知られてないのが、例えば台湾は、人口比率でいえばインドに次いで、世界第2位のベジタリアン大国なんです。ベジタリアンというと欧米のイメージが強く、意外だと思われる方も多いのかもしれませんね。
台湾のベジタリアンは『台湾素食』と言って、ネギやニラなどの五葷に当たる野菜が食べられないなど、厳密にはベジタリアンとも異なる特徴を持っています。