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【大学野球】「心機一転で臨めた」 東大・大原海輝が19打席目でリーグ戦初本塁打 

週刊ベースボールONLINE

野球人生の転換点



試合後には初アーチのポーズを見せた[写真=矢野寿明]

【4月21日】東京六大学リーグ戦(神宮)
明大13-8東大(明大2勝)

 迷いなく強振した。1回表二死二、三塁。「浅利投手(太門、4年・興國高)の良いストレートを弾き返したいな、と思っていたんです。狙っていました」。東大・大原海輝(3年・浦和高)は1ストライクからの2球目、145キロ真っすぐを左翼席へ運んだ。

 先制3ランは、リーグ戦19打席目での初本塁打である。大原の勢いは止まらず、2本の適時打を含む4安打5打点。チームは明大に8対13で連敗し、勝ち点を落としたが、大原にとっては、野球人生の転換点となった。

 浦和高では投手も、2年秋に右肩を痛めて以降は、外野手に転向した(四番・右翼)。「親が大学受験の際に『東大を受けてみれば』と。東大に入るなら、野球をやりたいと思いました」。1年の浪人の末、赤門をたたいた。

 東大では2年春に神宮デビュー。同春は9打席、秋は2打席に立ったが、ヒットは出なかった(10打数無安打)。2019年11月から助監督で、昨年11月に就任した大久保裕監督は「良い打球を打つ。打球が正面を突く不運もあった」と、大原の打撃を評価していた。

 レギュラー奪取のため、冬場は2つの取り組みに着手した。まずは根本的な部分。

「スイングスピードが足りていない。1日200~300スイング。量はもちろんですが、質を求めて振ってきました。スイングスピードですか? まだ、遅いですが5キロアップして、105キロになりました」

 次に技術論である。

「顔が突っ込む癖があったんです。体の軸を残して(バットを)振る」

 大久保監督からの直接指導が実った。開幕カードの慶大1回戦は代打出場も左飛。同2回戦は「五番・右翼」で初先発したが、4打数無安打に終わった。迎えた明大1回戦の9回裏一死から代打で、右前打を放った。18打席目にして初めて「H」ランプを灯したのだ。


東大の「五番・右翼」の大原がリーグ戦初本塁打を放った[写真=矢野寿明]

「肩の荷が下りた。(2回戦は)心機一転で臨むことができました」

 良い意味で気持ち的な余裕が生まれ、初回の先制3ランにつなげたのだ。どっしりとオープンスタンスで「振る(と決めた)球を、思い切り振り抜けるのが持ち味」と、以降の3安打も内容のある打撃であった。

「頭をブラさないので、ボールを見られる。手首をかえさずに、ヘッドを残せて打てる。バットコントロールには自信があります」

 大原が新たなクリーンアップとして固定されれば、東大打線の厚みは増す。次カードは第4週(5月4日から)の早大戦。相手校が徹底マークしてきた中で、どのようなパフォーマンスを見せるのか。真価が問われる。

文=岡本朋祐
 
   

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