マキロイは2週前の「バレロテキサスオープン」前にBRNRミニドライバーのテスティングを始め、「マスターズ」では練習ラウンドを通じてバッグに入れていた。
しかしながら、マキロイはこのクラブを「マスターズ」で使うことはなく、同大会ではこれまで通りテーラーメイド「Qi10」の3番ウッドを選択している。
ただ、今週水曜の午前中に行われたプロアマの後、ノスタルジックなルックスのBRNRミニを実戦投入するかと問われたマキロイは「そうなると思う」回答。実際にバッグに入れ、2日目を終えて首位に4打差の位置にいる。
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テーラーメイドでツアーのシニアマネジャーを務めるエイドリアン・リートベルドは、用具についてマキロイと密接に仕事をしており、この件に関して更なる見識を与えてくれた。
「バッグの上の方の番手で飛距離の出るロリーのような選手は、ハーバータウンのような場所ではティショットがタフになります。グリーンへ向かってタイトになっているため、2打目でグリーンを狙えるよう、ティショットで然るべき位置取りをしなければなりません。ここは、フェアウェイであってもグリーンを狙えないことのあるスペインのバルデラマを思い出させます」とリートベルド。
「私は今週、トミー(フリートウッド)のキャディをするので、昨晩はコースを歩き、いくつかのことを確認しました。ここは、ミスできる範囲がかなり狭いですね。フェアウェイの300ヤード先からではショットが打てても、320ヤード先では(グリーンへ)打てないことがあります。ですので、完璧なショットを打たなければ、木の裏へ行ってしまうこともあります。しかし、(ティから)280ヤードの位置からでは、小さいグリーンへ向け、かなりタフなショットが残る可能性があります」
「ですので、ロリーにとって(BRNR)は、このコースに特化した良いクラブと言えます。彼はこのクラブで右から左、左から右と、両方へ曲げることができます。そして、このクラブで主要な点となっているのは、精度の高さと分散する度合いの低さです。とにかく、トミーにとっても、素晴らしいクラブとなっています」
「ここは、トミーが昨年初めてBRNRを使用した大会であり、その時、彼がこれを来年のオーガスタで使うのが待ち切れないと言っていたのを覚えています。その後、このクラブを一度もバッグから抜きませんでした。彼にとっては安心して使える快適なクラブであり、直打ちもできるクラブなのです」
「ロリーにとっても、様々なショットを繰り出さなければならないなか、場合によってドライバーは足枷となってしまうので、ここでは自分の強みを発揮させるツールが必要となるのです」
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)