【WWE】タマが凶暴性むき出し オーエンズ襲撃で血祭り、車破壊も強行

　タマ・トンガが現地時間19日、ペンシルベニア州ピッツバーグで行われたスマックダウンでケビン・オーエンズを襲撃。血祭りに上げ、車破壊も強行した。

　先週のスマックダウンに電撃登場したタマはブラッドラインの一員に。ソロ・シコアとともに血族の一人であるはずのジミー・ウーソを徹底的に暴行した。

　この日、タマはシコア、ポール・ヘイマンとともに会場入り。シコアと抱き合った。シコアはヘイマンに向かって「ケビン・オーエンズはいるのか? 案内しろ」と要求。先週、オーエンズがブラッドラインを罵倒したことに激怒しているようだ。

　3人で会場内へと向かったものの、オーエンズを見つけることはできず。タマ加入、ジミー暴行を独断で行使したシコアにヘイマンは「あなたはまだこういったことを判断していい立場にはいません。いつかはあなたの裁量で物事を進めても問題ない時が来ますが、今ではないです。こういったことを決めていいのは一人だけです」とローマン・レインズにブラッドラインにかかわる全権があることを強調した。

　聞く耳を持たないシコアはリングに上がると、「ローマンを出せ!」チャントとブーイングの中、「先週、俺は兄弟を失った。だから新しいヤツを迎え入れた。俺のMFT、タマ・トンガだ」とアピール。すると入場ゲートから流血したオーエンズが這いつくばりながら現れた。その背後からやってきたのがタマ。どうやらバックステージで襲撃したようだ。リングに上がったタマはシコアとともに天を指さし、大ブーイングを浴びた。

　足をふらつかせながらもオーエンズはタマに殴りかかったが、シコアが鉄製階段に投げつけて返り討ち。リングに上げると、オーエンズはタマに馬乗りになったものの、セキュリティ陣に引き離されてしまう。そのスキにシコアがサモアンスパイクでオーエンズを完全に鎮圧。タマは馬乗りになって何度もオーエンズを殴りつけ、頭突きを連打した。イス攻撃はニック・オールディスGMが割って入って未遂に終わったものの、凶暴性をこれでもかと見せつけた。

　オールディスGMが会場の駐車場にヘイマンを連れ出すと、タマの車がオーエンズの車に突っ込んでいた。オールディスGMが「これについて何か知っているか? 何も知らないとは言わせない」と問い詰めると、ヘイマンは「こんなの聞いていません。彼が勝手にやったことです」と困惑するばかり。オールディスGMは「彼らが争っていることは知っている。だが、リング上で解決しろ。来週ドラフトがある。上層部が目を光らせているんだ。だからこういったことは許されない。ブラッドラインにもちゃんと理解させろ。さもなくば君たちはもっとひどい目にあうぞ」と警告した。“一族の長”レインズ不在の中、シコアとタマの暴走は歯止めが利かなくなりつつある。

　今回のスマックダウンの模様は日本国内ではABEMAにて放映された。