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藤井聡太叡王、タイトル戦で8カ月ぶり黒星 同学年の挑戦者・伊藤匠七段に敗れシリーズ成績は1勝1敗に 連勝記録は「16」でストップ/将棋・叡王戦第2局

ABEMA TIMES

 将棋の第9期叡王戦五番勝負第2局が4月20日、石川県加賀市の「アパリゾート佳水郷」で行われ、藤井聡太叡王(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)が挑戦者の伊藤匠七段(21)に87手で敗れた。藤井叡王がタイトル戦で黒星を喫したのは、昨年8月31日の王座戦第1局以来約8カ月ぶり。シリーズ成績は両者1勝1敗となった。注目の第3局は、5月2日に愛知県名古屋市の「名古屋東急ホテル」で指される。

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 藤井叡王がシリーズ初黒星を喫した。防衛4連覇に向けて先勝を飾っていた藤井叡王は、後手番となる本局で自身初となる3三金型角換わりを採用。やや変化球とも言える作戦選択だったが、伊藤七段は想定内とばかりに冷静な対応を見せた。

 伊藤七段は積極的な姿勢を見せ藤井叡王にぶつかっていくと、藤井叡王も絶妙なバランス感覚を見せて難解な中盤戦へと展開。飛車を自在に展開させる藤井叡王に対し、伊藤七段も揺るがず、一進一退の攻防の中でどのように抜け出していくのか、が見どころとなった。激しい戦いの中でリードを奪ったのは伊藤七段。ぎりぎりの中で抜け出すと、藤井叡王も猛反撃。しかし、形勢を押し戻すことはできず静かに投了を告げた。

 この結果、伊藤七段が待望のシリーズ初勝利。同時にタイトル戦初勝利、藤井叡王との公式戦対戦13戦目にして初白星を奪う大きな1勝を飾った。伊藤七段は、「早い段階から前例の少ない将棋になり、かなり午前中から激しい展開になった。午後になってから一手一手選択肢の広い難しい将棋だった」と初白星にホッとした表情。「しっかりコンディションを整えて、第3局も前向きに臨めればと思います」と次局への意気込みを語った。

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 一方、破れた藤井叡王は、「こちらから動いていくような将棋だったが、伊藤七段に手厚く受け止められて、最後はきっちりカウンターを合わされてしまった」とコメント。「形勢判断の甘いところが出てしまった。そのあたりを修正して、第3局で熱戦にできるように頑張りたい」と次戦を見据えた。

 藤井叡王がタイトル戦で黒星を喫するのは、昨年8月31日、八冠制覇をかけて臨んだ王座戦五番勝負の第1局以来。約8カ月ぶりの黒星となった。これまでに積み上げたタイトル戦連勝数は16。本局の結果で、大山康晴十五世名人が1962年に達成した歴代最多の17連勝には並ぶことなく記録はストップとなった。

 しかし藤井叡王に休息の間はなく、23・24日には並行して行われている名人戦七番勝負が予定されている。ハードスケジュールをどのように乗り越えていくのか、ファンの注目と期待は高まるばかりだ。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

 
   

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