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なんて美しい贈り物! 余命僅かな父のため、病院で挙式した女性に「涙、溢れる」(米)

Techinsight

父の余命が僅かだと知った女性は昨年6月、予約していた結婚式場を急遽変更し、父が入院する病院で小さな式を挙げた。そして今月、女性が亡き父を思い、当時の式の一部をTikTokで公開したところ「なんて美しい贈り物なの」「涙が溢れて止まらない」といった声が多数寄せられた。悲しくも美しい動画とともに、米ニュースメディア『New York Post』が伝えた。

米ニューヨーク州ロングアイランドに住むエリザベス・リンデさん(Elisabeth Linde、31)は昨年6月3日、ニューヨーク市マンハッタンにあるメモリアル・スローン・ケタリング・がんセンターでデヴィンさん(Devin、33)と結婚式を挙げた。

エリザベスさんはもともと、翌日の4日に結婚式場での挙式を予定していたが、父スチュアートさん(Stuart)の病状が数日前から急激に悪化し、ベッドから起き上がることもできなくなっていた。そこで急遽、式場をキャンセルし、入院していたがんセンターからの許可を得て、父の目の前で誓いの言葉を交わしたのだった。

純白のシンプルなドレスに身を包んだエリザベスさんは当日、家族や親しい友人、病院のスタッフらに見守られ、がんセンターの廊下をゆっくりと歩き、父、デヴィンさん、デヴィンさんとの息子ガブリエル君(Gabriel、8)が待つ病室へと向かった。

そしてこの時の動画を今月12日、「私の人生で最も悲しく、最も幸せな日」と言葉を添えてTikTokに投稿したところ、6日間の再生回数が5600万回を超える大反響となった。スチュアートさんは当時、難治性の悪性腫瘍「中皮腫」を患っており、廊下を歩くエリザベスさんは複雑な表情を浮かべ、涙をグッとこらえている様子だった。

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なお動画は18秒と短く、花嫁が入室する直前で終わっているが、エリザベスさんはその後、ベッドに横たわる父の手を取り優しくキス。それまでの父の温かいサポートに感謝し、心から愛していることを伝えたという。

スチュアートさんはかつて、米大手証券会社リーマン・ブラザーズ(2008年破綻)、英金融大手バークレイズで株式調査部の責任者として活躍。ウォール街の重役という顔を持つ一方で、家族思いの優しい男性だった。そしてこの式の2日後、56歳の若さで息を引き取った。

エリザベスさんは病院で式を挙げた理由について、「父は常に、私の“最大の支援者”だった。それで『自分の結婚式には絶対、父にそばにいて欲しい』という強い思いがあったの」と明かす。

実はエリザベスさんとデヴィンさんは以前、薬物依存に苦しみ、2人が知り合ったのは薬物のリハビリセンターだったという。そんな2人を受け入れ、支え続け、命を救ったのがエリザベスさんの両親で、2人はこの8年間、薬物に一切手を出していない。

エリザベスさんは「父は私に『看護学校に戻り、看護師の資格を取るように』と言ってやる気を起こさせてくれたの。それに『ガブリエルがいい人生を送れるように』といつも気を配っていたわ」と父との思い出を語り、このように続けた。

「そんな父を称える意味で、結婚式はとても特別で美しいものになったの。病院での挙式で失ったことは何もなく、むしろ家族の素晴らしい思い出をたくさん作ることができたわ。」

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