先週、ペットボトルやプラスチックなんかは、きれいにすればリサイクルできるという話をしましたね? なので、リサイクルできるものは「ごみ」ではなくて「資源」と呼んでいます。われわれ清掃員の世界では「資源ごみ」という言い方をすると怒られちゃうの。「資源であってごみじゃないだろ」と。
青井 捨てるときは全部ごみやん?
滝沢 「資源≠ごみ」という考え方を、みんなにわかってもらいたいんだよね。
青井 捨てるときはいったんごみで、それがリサイクルされると次のステージに行く、みたいな?
滝沢 うーんと、手元で分別してリサイクルに出せばごみじゃないって覚えてほしいかな。だから、みんなに「リサイクルできるものはごみじゃない!」と思ってもらいたいの。そうすると、もっとリサイクル率が高くなるとおもうんです。
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「ごみ」として分別されたものは、燃やしたり砕いたりしたあとに最後は最終処分場というところに埋められます。つまり、「リサイクルできずに燃やすか砕くしか処分の方法がないもの」が「ごみ」で、それ以外はごみとは呼ばないということです。
青井 資源になるものって、考えだしたら分からなくて。だって、牛乳パックも金属だって違うものに生まれ変われるんだったら、ほとんどが資源になるわけでしょ? 全部ごみであってごみではないってこと?
滝沢 すごいね、めっちゃわかってる。ちゃんと分別されれば、ほとんどのものはリサイクルができるから「ごみ」ではないよね。ちゃんと分別して再利用すれば、生ゴミだってたい肥になるから「資源」と呼べるんです。
でも、本当はリサイクルできるものでも「ごみ」として捨てられてしまうと、燃やされたり砕かれたりして埋められちゃうのね。だからもったいなくない?
青井 なるほどね。だから、ごみはごみでも、分けることによって資源になるということか。
滝沢 そうなの、素晴らしい物分かりの早さ。じゃあ、ここで質問です。ゴミには何種類あるでしょう?
青井 メッチャ多そう。飲み物類だけにしてもビンもそうだし、ペットボトルも缶とかもそうだし。あと生ゴミにもいろいろありそうだし、ガス缶とかスプレー系もまた違うゴミだろうし。20種類ぐらい?
滝沢 これは2種類なんです。
青井 え~、ウソ?
滝沢 さっきの話を思い出してください。リサイクルできるものは全部「資源」であって「ごみ」ではないんです。ただ、リサイクルできなかったりリサイクルするのが難しいものは、ごみとして捨てるしかない。
だから正解は、「燃えるごみ」と「燃えないごみ」の2種類だけなんです。青井さんは大阪出身だから、関西の方ではごみは「普通ごみ」の1種類だけになるのかな。
青井 でも、ペットボトルだって捨てるときはごみやん!
滝沢 また元に戻っちゃったね(笑)。確かに回収に出すものは「ごみ」と呼んでいいんだけど、ペットボトルやプラスチック、古紙や金属なんかは「ごみ」として出すのではなく、リサイクルのルートに乗せるために回収に出す、という意識を持ってもらいたいんだよね。さっきも言ったけど、そうすることでリサイクル率はもっと上がると思うんだ。
青井 なんとなくわかった。
滝沢 じゃあ次週は、「燃えるごみと燃えないごみを一緒に出していいのか?」について話しますね!
※ごみの捨て方のルールは自治体によって異なります。お住まいの地域のルールをご確認ください。
青井春(あおい・はる)
1998年3月26日生まれ
身長164cm B90 W58 H83
大阪府出身 血液型=O型
特技=韓国語、華道、茶道、箏曲、ウォーキング
趣味=寝ること、旅行、メイク
イラスト/北村ヂン 撮影/関根弘康