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「配慮がない」保護者の指摘で異例のクラス替えやり直し 元校長は「勇気ある決断」「評価できる」と称賛

ABEMA TIMES

 滋賀県守山市の公立中学校で異例のクラス替えやり直しが発生した。市の教育委員会によると今月5日、新3年生381人11クラスのクラス分けを発表したが、保護者からの指摘で異例のやり直しとなり、1週間遅れで新たなクラスが発表されたという。

 【映像】「あの子とは一緒にしないで…」クラス替えでの保護者からの要望

  元埼玉県立小学校校長の田畑栄一氏は「労力としては相当神経を使っている。友だちとの関係性を配慮しなきゃならない子どもたちというのがやはり実際にいますので。基本的には要望があったことに関して、やれるところまでやってあげようという形」とクラス替えの大変さについて解説。

 田畑氏の教員時代も毎年保護者から「うちの子をいじめたあの子とは一緒のクラスにしないでほしい」「合唱コンクールでピアノの伴奏をさせたいからピアノがうまい子と一緒にしないでほしい」といった要望が多数寄せられたそうで、これらすべてを反映するのは至難の業だという。

 「たとえばABC、3クラスがあった場合にテストをやったら平均が同じぐらいになるとか。さらに運動会とか音楽祭もありますので、合唱をやる場合にピアノが弾ける子がいないと困るわけです。そういう子を均等に分けて困らないような形をとったり、さまざまな観点から配慮します」と説明。生徒たちの人間関係を配慮しつつ学力の平均化も目指すため、新学期の2、3か月前からほかの業務をこなしつつ会議を繰り返し決めていくこともあるのだと語った。

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 今回のクラス替えの対応については田畑氏は「勇気があって、ある意味では本当に評価ができるんじゃないかなと思います」として「思い切って再編成するっていうことで、腹を決めて対応したんじゃないか」と関係者たちの思いを推察した。

 また、田畑氏は「学校ってものすごい多忙なんですよ。年度末の表簿を整理しないとならないとか、教室整備をしなきゃいけない。新年度に向けて新しい教室環境、名簿の作成等を春休みにやらなければならない。そういう忙しいなかで学級編成をやっていく」と激務のなかでおこなっていることだと説明。

 「人間関係のトラブルを乗り越えていくっていうのもひとつ、子どもたちが生きる力としてとても必要なことだと思いますので、ぜひ保護者と学校の先生方は充分話し合って折り合いをつけていく必要性もあると思います」と理解を求めた。

 (『ABEMA的ニュースショー』より)

 
   

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