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口臭と舌の状態でわかる「病気のリスク」。15年間で5000人の口臭を嗅いできた歯科医に聞いた

日刊SPA!

謎の痛みやめまい、ふらつき。年齢を重ねると増えるそれらは大病の前兆かもしれない。体が発するサインを見逃すことなく、原因を初期段階で摑むにはどうすればいいのか。各ジャンルの名医たちが「意外な前兆」とその対処法を伝授する!
◆舌を見れば病気リスクがわかる!?

自分の口や体から発する臭いが大病の前兆になることも。「自分では気づきにくいが口臭と病気の関係は深いです」と語るのは、歯学博士の中城基雄氏。15年間で5000人の口臭を嗅いできた氏によると、危険な口臭は20種類ぐらいあるという。

「血流の中にケトン体が溶け出していることで発生するバナナ臭は、糖尿病やメタボのサインです。一方で、無理な減量で栄養失調症になっているときは血流に脂肪酸が増えて、天ぷら油臭がするのが特徴ですね。ほかにも、腎臓の機能が低下すると血流にアミン体が溶け出して、魚を発酵させたような臭いがする『魚臭症』という病気もあります」

口臭に加えて、舌の状態を確認する「舌診」からも病気を判断することが可能だという。

「生活習慣にしたいのは、朝に歯を磨くときに鏡で舌を見ること。実は起床直後の舌が、その人の体調を表しています。舌の色や形状、苔の有無など普段と違う変化が出ていたら、それは体から出ている危険な信号かもしれません」

ほかに、自分自身でヤバい臭いをかぎ分ける方法も。

「家に帰ったら、ゴミ袋に着用した衣類を入れて口を縛り、一晩たったものを嗅いでみる。もし鼻をつくような不快な臭いがしたら、体調を疑ってみるべきだと思います」

◆「皮膚ガス」が体調の変化を示すことも

また、口臭だけでなく皮膚からは「皮膚ガス」と呼ばれる気体が発せられており、それが体調の変化を示すこともある。体臭と病気に関する研究をしている関根嘉香氏が話す。

「体臭は汗や皮脂の分解によって起こりますが、血液中にたまったガスが皮膚から出てくることが研究によって明らかになっています。たいていはアンモニア臭で、これは洗ってもなかなか落ちません」

この皮膚ガスは自分ではなかなか気づかず、大病に繫がる恐れがあるという。

「足の裏からは最もアンモニア臭が発生する傾向があるので、足を洗ってもアンモニア臭がする場合は肝臓疾患やうつ病が疑われます。もう一つ、キャベツが腐ったような臭いの皮膚ガスもストレスがたまってメンタルに支障が出ている前兆です」(関根氏)

普段から自分の臭いに敏感になったほうがよさそうだ。

◆舌の状態をチェック!

焦げた肉のような臭い

舌の色みが赤くなるので、「紅舌」と呼ばれる。高血圧のリスクが高まり、脳卒中などの脳疾患にかかりやすい。性格が怒りっぽく短気な人に多い。興奮状態で血流が熱されていて焦げくさい臭いに。

車のオイルのような臭い

「褐色苔」は黄色い苔がたまっている状態。苔は雑菌の集合体で、口内扁桃が常に苔でただれていると免疫力が低下してウイルスの感染症にかかりやすくなる。コロナ患者も褐色苔の舌が多かったという。

生乾きの洗濯物のような臭い

体がカラカラに乾いてる状態で、舌の表面に何本も亀裂が入っているため「裂紋舌」という。口腔内が渇いていると虫歯や歯周病が進行しやすく、心臓内膜症や糖尿病へと進行するリスクも高くなる。

◆こんな舌も要注意!

血なまぐさいような臭い

舌の色が紫になっている場合は、血流が滞っている証拠で、脳梗塞や心筋梗塞になるサイン。また、舌の裏側にある静脈2 本の血色も確認して、紫色やデコボコしている場合は舌下静脈瘤の疑いもある。

下水のような臭い

舌の横がギザギザになる「歯痕舌」は、歯ぎしりや合わない詰め物がこすれるなどの慢性刺激が原因で進行すると舌がんの危険も。醬油やみそ汁などを口にしたとき、舌が年中ピリピリしていたら要注意。

【歯学博士/鍼灸師 中城基雄氏】
中城歯科医院院長。東洋医学にも精通し、口臭治療専門家として15年間で5000人超の口腔内を診察。ラジオ、新聞などへの出演も多数

【東海大学理学部教授 関根嘉香氏】
「環境と健康を化学する」研究に取り組んでいる。最近では体の臭いの原因となる「皮膚ガス」を明らかにし、臨床研究を行っている

取材・文/週刊SPA!編集部 写真提供/中城基雄氏

―[[ヤバい病気]の前兆]―

 
   

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