両親の声がはっきりと聞き取れずにいた生後3か月の男児が先月、生まれて初めて補聴器をつけた。この時の貴重な瞬間を捉えた動画はSNSで拡散し、男児の輝く笑顔には「全てがビューティフル」「涙が出て止まらなかった」といった感想が多数寄せられた。心温まる話題をネットメディア『Crescer』などが伝えた。
英ウェスト・ヨークシャー、リバーズエッジに住むエイミーさん(Amy、29)とマシューさん(Matthew、29)の間に昨年12月、三男アルビー・コリンズ君(Albie Collins)が誕生し、一家は喜びに包まれた。
ところがアルビー君は、誕生後間もなく行われた新生児聴覚スクリーニング検査でひっかかり、精密検査のための専門医を紹介された。
そしてその結果、できるだけ近くで話してもらわないと聞こえなかったり、複数名の会話が聞き取りにくい状態になる「軽~中等度難聴」と診断された。
実はマシューさんも小学生の時、同じように聴覚障がいがあることが判明したそうで、エイミーさんはアルビー君の難聴について「遺伝が原因だろう」と語っている。また医師には当時、「スピーチ(発音)と言語(頭の中で言葉を考えること)が影響を受けないように、幼いうちから補聴器を装着したほうがいいですよ」とアドバイスされたそうで、アルビー君は生後3か月で初めて補聴器をつけ、その時の様子はカメラに収められた。
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動画では、エイミーさんの膝の上にアルビー君が乗って対面しており、エイミーさんが「ハイ、ゴージャス! ハロー、ゴージャス・ボーイ。あなたはビューティフル? ビューティフルな赤ちゃんなの? ママの声が聞こえるかしら? ママと言える? ママよ。ママ」と優しいトーンで話しかける。
これに対しアルビー君は、エイミーさんの顔をジッと見つめて頭を前後に小さく揺らしており、何かを訴えようとしているのか時々、口を開けて笑顔を見せている。
エイミーさんはこの動画に「息子は初めて、ママの声をはっきりと聴いている」と言葉を添えてTikTokに投稿し、当時の心境についてこう明かしていた。
「新しい音に耳を傾ける息子の笑顔を見て、夫と一緒に心から喜んだの。それに息子の心温まる反応に、夫婦そろってうっとりしたものよ!」
また英ネットメディア『Daily Mail Online』もこの動画をFacebookでシェアし、補聴器をつけて数日しか経っていないアルビー君が声を出して反応する映像も補足。視聴者からは次のようなコメントが寄せられた。
「なんて美しい子なのかしら。全てが上手くいくことを願っているよ。」
「ゴージャスな男の子!」
「あの輝く笑顔が全てを物語っているね。」
「なんて可愛いの! 動画を見ながら涙が出てしまったわ。医療技術って素晴らしい。」
「私の娘も生後6週で補聴器をつけたの。あの時の気持ちが蘇り涙が出てきたわ。」
「嫌なことばかりあるこの世の中で、とても美しいストーリー。この子の人生が素晴らしいものでありますように。そして両親には一瞬一瞬を楽しんでもらいたい。」
「全てがビューティフル!」