グリップにも特徴があり、太さが女性用クラブ並みに非常に細くなっています。『パラダイム Aiスモーク』のなかでは、フェースのトウ側の高さが低く抑えられているので、アドレスではライ角が数値よりもフラットに感じます。
フェース面には軟鉄よりも硬いステンレスが採用され、打感は硬く、インパクト音は高く、フェース面の弾き感が良かったです。フェースの長さと重心距離が長いことからネック軸回りの慣性モーメントがやや大きいため、ダウンスウィングでヘッドが返りづらく球をつかまえ過ぎることもありませんでした。
米国ブランドらしくソール面に5.6度と「やや大きめ」のバウンス角が付いているおかげで、ダウンブロースウィングでターフが取れるようなスウィングでもソールの抜けが良く、気持ち良く振り抜けました。
この『Aiスモーク』の3モデルは構えたときに受ける印象がそれぞれで違いました。実際に3種類を試打して自分が思い描く弾道と合うものを選ぶといいでしょう。
※週刊ゴルフダイジェスト2024年4月23日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より