私自身としては、大河ドラマだからといって、気負いすぎるのも良くないので、普段通り自分が演じる人物の役割だけを意識するようにしています。プレッシャーを感じているからこそ、余計なことはしないようにと。ぶれそうになったら、さわとしての役割を思い出すようにしています。
-ところで、第十五回で仲たがいしてしまったさわとまひろの今後が気になるところですが…。
第十六回では、今までため込んでいたまひろに対するさわの思いが一気に吹き出すことになります。でもそれは、まひろのことが好きで、信頼しているからこそ。第十五回と十六回でさわは「本当に同一人物なの?」と思うくらい、いろんな感情や表情を見せますが、そこには、自分にうそをつくことができず、正直に生きるさわらしさがよく表れています。それを皆さんがどんなふうに楽しんでいただけるのか、私も楽しみです。
(取材・文・写真/井上健一)