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努力でつかんだレギュラーの座 日体大4年・小関慎之助「チームが良くなるための行動をしていきたい」【首都大学リポート】

週刊ベースボールONLINE

セールスポイントに磨きをかけて



日体大・小関は三軍から這い上がってきた努力の人である

【4月13日】首都大学一部リーグ戦
東海大3-2日体大
(東海大1勝)

 首都大学リーグ第2週1日目。開幕週は連敗スタートとなった日体大。東海大1回戦も苦しい試合となった。

 序盤はこの試合で左手小指の骨折から復帰した門馬功(3年・東海大相模高)が本塁打を放ってリードしたが3回裏に勝ち越されると、その後は2度の満塁のチャンスを生かせずにゼロ行進。3回途中から登板した箱山優(4年・日体大柏高)の好投も報われず、そのまま2対3で接戦を落とした。

 敗れはしたもののこの試合で気を吐いたのが、最終学年となったこの春にリーグ戦初出場を果たした小関慎之助(4年・札幌大谷高)だ。札幌大谷高2年時、春のセンバツにベンチメンバーとして登録され、米子東高戦ではサードの守備から途中出場。甲子園の打席にも立っている。しかし、3年時はコロナ禍に見舞われてしまった。

「高校を卒業してからも野球を続けるかはどちらとも言えなかったのですが、やっぱり不完全燃焼の気持ちが強かったんです。それで、元々は体育の教員志望だったので、高いレベルで野球を続けながら教員免許も取得できる日本体育大に進学しました」

 200人以上の部員がいる日体大でメンバー入りするのは容易ではなく「ずっと三軍や二軍にいました」と小関。それでも「小さい頃から守備は好きだったので、大学でも数多くノックを受けてきました。今は主にセカンドをやっていますが、中学時代はサード、高校時代はショートをやっていたので内野ならどこでも守れます」と自身のセールスポイントに磨きをかけてきた。

 バッティングについても「1年生のころから置きティーをやってきました。置きティーはボールが動いていないので、しっかりと打てなかった時は自分のスイングが悪い時なんです。だから、センターへ良い打球が弾き返せるように練習をしてきました」と実力を上げていった。

 3年春を終えたタイミングで一軍へ昇格。同秋季の出場はなかったが、今春の帝京大との開幕カードでは「九番・二塁」で先発出場を果たし、堅実な守備を披露した。

 3試合連続で先発出場となった東海大1回戦では、5回表の第2打席で初安打を記録。「バットの先っぽで(中前への)ポテンヒットでしたが、自分らしいヒットでした」。この一本には日体大・古城隆利監督も「小関は二軍が長かったのですが、一生懸命やってきた努力が実りました。練習はウソをつきません」と称えている。

 7回表の第3打席では「自分は脇役なので、泥臭くつないだり出塁したりしてチャンスを作れればいい」と左翼へクリーンヒットを放ち、2度の満塁の好機をつくり出した。チームは1点が届かずに惜敗し、小関も「9回表の先頭打者で出塁できなかったのが悔しい」と唇をかんだ。

 これで開幕3連敗となり、日体大として初のリーグ4連覇に黄色信号が灯った。それでも「4年生としてプレーや声掛けで引っ張り、チームが良くなるための行動をしていきたい」と前を向く。努力でつかんだレギュラーポジションと、リーグ優勝の座を簡単に譲るつもりはない。

文&写真=大平明
 
   

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