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「嫌われる上司の言動ランキング」1000人に聞いてみた。熱い言葉も若手には暑苦しいだけ?

日刊SPA!

「老害=高齢者」はもう古い。年齢に関係なしに、その予備軍たる「老害グレーゾーン」は職場にはびこっている。自分は果たして違うのか? 繰り広げられる無自覚な問題行動をリスト化した。
◆良かれとの思いで生まれる“ソフト老害”が会社を蝕む

「老害」は、もはや高齢者が対象の言葉ではない――。

発端は放送作家・鈴木おさむ氏が、今年1月に発表した書籍『仕事の辞め方』だ。自身の経験を踏まえ、立場が偉いわけでも、高圧的な態度でもないが、確実に若い人たちの壁になる存在を“ソフト老害”という言葉で表現した。SNSでは、トレンド入りするなど、社会に増えているのがわかる。ソフト老害がもたらす影響とは? 人事コンサルタント・新田龍氏に聞いた。

「ソフト老害は、良かれとの思いの末に生まれた言動が多いため、周囲も気づきにくい。でも、放置すれば精神を病む退職者が増え、人手不足が深刻化し、会社の競争力も下がってしまいます。そうならないためにも、『ソフト老害とは何か』への理解が重要です」

若者論で知られる原田曜平氏はこう解説する。

「相手が不快に思う言動の幅は、年齢が下がるほど広がりつつあります。たとえ30代20代でも、下の世代にとってソフト老害になり得るのです」

◆ソフト老害は3つのタイプに分類できる

ソフト老害には、総じて「『無知』『無自覚』『軽視』が共通している」と新田氏は指摘。以下のように3つに分類した。

「相手の問題や状況を十分に傾聴しない『無知』。昔と今とではすべての背景事情が違うことに気づかない『無自覚』、相手を気遣っているようで、自身の枠組みに当てはめる『軽視』が根底にあります」

そこで、それぞれの傾向を強く持つ「ソフト老害」を「楽天家型」「会社大好き型」「お世話焼き型」と3つに分類し、グレーゾーンな問題行動を、「ソフト老害指数」とともにリスト化した。あなたも言動を、間違えていませんか?

◆【会社大好き型】熱い言葉も若手には暑苦しいだけ

競争や努力が美徳だと感じ、会社への帰属意識が強い。ザ・サラリーマン的な働き方をするこのタイプは、相手との価値観の違いを認識できてないことが多い。

「例えば、Z世代は『チル&ミー』が基本姿勢。マイペース(チル)で自意識過剰(ミー)です。加えて、年齢が上でも偉いとはまったく思っていません。フラットな関係を保てない先輩や上司は嫌がられます」(原田氏)

年下との深いギャップを認識することは、Z世代に限らず必要だと新田氏。

「自分と相手とでは、社会情勢も景気も仕事の密度も、すべての背景事情が違う。変えられない前提条件を出しても意味がありません」(新田氏)

違いを事実として割り切り、対応できるかが求められる。

◆「会社大好き型」老害グレーゾーンの言動10

30~50代の働く男女1000人を対象に実施した各言動の「ソフト老害指数」を測る調査を基に作成。

①褒めたあとに却下する 89pt

「俺はいい案だと思うんだけどね…」と、組織の方針に沿わなければ優れた企画も却下する。「十分な説明もなく組織に忖度すると、現場からはマイナス評価です」(新田氏)

②仕事はやる気次第だと思う 85pt

相手が仕事で悩んだとき、「もうひとふん張りだから!」とやる気の問題にすり替えるのも要注意行為のひとつ。「再現性のない助言は嫌われます」(新田氏)

③苦難は一蓮托生で乗り越える 85pt

苦労を尊ぶ姿勢も、もはや古い価値観に。「今はタイパ重視傾向が強く、無駄な努力を嫌います。強いるなら正当な理由を」(原田氏)

④「君には期待しているよ」と励ましたことがある 84pt

「年が下になるほど自意識が高くなりがちで、『君のここが良い』など、具体的な一言を加えないと、スルーされます」(原田氏)

⑤マメな個人面談を行う 84pt

「せっかくの1on1面談が表面的な雑談に終始し、形骸化する企業も少なくない。それを無駄と見なす現場の声も多いのでは」(新田氏)

⑥結果がついてきてこその努力だと考えている 84pt

⑦現場の声は大事だが、組織としてのバランスが優先 82pt

⑧円滑な仕事のため、会社で上と下の両方の顔を立てる 81pt

⑨部下や後輩の成長には、長期的な計画が必要だと思っている 81pt

⑩若手のメンタル不調の多さに驚いてしまうことがある 80pt

【人事コンサルタント 新田 龍氏】
働き方改革総合研究所代表。著書に『「部下の気持ちがわからない」と思ったら読む本』(ハーパーコリンズ・ジャパン)など多数

【マーケティングアナリスト 原田曜平氏】
若者研究の第一人者として知られる。芝浦工業大学デザイン工学部教授。近著に『Z世代に学ぶ超バズテク図鑑』(PHP研究所)

取材・文/週刊SPA!編集部 撮影/尾藤能暢 アンケート/パイルアップ モデル/加藤企画 古賀プロダクション

 
   

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