【動画】名門校にカメラが潜入！
今回紹介する名門校は、「千代田区立九段中等教育学校（以下、九段中等）」。
2006年に生まれた男女共学唯一の“区立”中高一貫校で、毎年高い進学実績を誇る。
生きた英語を学ぶ「九段イングリッシュ」が特長で、文部科学省指定「生成AIパイロット校」として授業に人工知能を活用しているが、九段中等が受験に強い秘密はどこにあるのか。
さらに番組は、英語プレゼンテーションコンテスト「TEP-CUP」に挑む生徒たちの熱い青春に密着した。
日本の政治経済の中心地、東京・千代田区。九段下駅から徒歩3分の好立地に、「千代田区立九段中等教育学校」はある。
1924年、前身の「第一東京市立中学校」が開校。のちに「都立九段高校」となり、2006年に「区立九段中学校」と統合し、現在に至る。
名門私立中学へ進む児童が増える中、公立離れの打開と独自の教育を推し進めるため、都内唯一の区立中高一貫校となった。
男女共学で、全校生徒は917人。中学に相当する前期課程は1、2、3年生、高校に相当する後期課程は4、5、6年生と呼ばれる。
2024年春の大学合格者数（※4月2日時点）は、早慶上理77人、GMARCH156人、国公立大学27人と、難関大学に多くの合格者を輩出している。
九段中等が受験に強い秘密を探るため、早速校舎へ！
校舎は、「九段校舎」と「富士見校舎」の2棟。主に1～4年生が学ぶのが「九段校舎」で、授業や部活動で使う施設が充実している。
「九段校舎」の3階には中高共用の図書室があり、蔵書数は約4万1000冊。
5階には4つの実験室（物理、化学、生物、地学）と2つの理科室、音楽室も！
体育館の他、柔道場や剣道場もあり、屋上には天文部が使う天文台も備えている。
地下には室内温水プールも！
主に大学受験を控えた5～6年生が学ぶ「富士見校舎」には、80人が利用できる自習室を完備。集中して勉強できる環境が整っている。
自習室は夜8時まで開放されているため、ある生徒は「週に3日くらい、4時間ほど使います」と話してくれた。放課後は、大学生の自習サポーターに学習相談することもできる。
九段中等が受験に強い秘密を聞くと、ある生徒は「九段イングリッシュがモットー。基本、授業はオールイングリッシュで、スピーキング能力を試す場が用意されています」と、笑顔で教えてくれた。
英会話を重視し、生きた英語を学ぶ「九段イングリッシュ」。修学旅行では、英語のみで会話が行われる「ブリティッシュヒルズ」（福島県）を訪れ、3泊4日英語漬けの生活を過ごす。
さらに、アメリカ、イギリス、アイルランドの大学と指定校協定を結んでいるため、推薦枠で海外の大学へ進学することもできる。
また九段中等は、文部科学省が指定した「生成AIパイロット校」（全国52校）。学校教育の中で、人工知能を活用している。
この日は古典の授業で、プレゼンの資料作りに画像生成AIを活用。視覚的に伝わりやすいプレゼン方法を習得できる。
「22世紀を作り、生きていく世代なので、未来を創造し、責任を持って何かに向かっていけるような生徒になってほしい」と、統括校長・野村公郎先生は話す。
昼休み。高校生はお弁当持参で、中学生は給食。この日の給食のメニューは、味噌ラーメン、バナナ、牛乳、野菜チップス。給食の味を聞くと、「最高です！」「おいしいです！」とこの笑顔。
生徒が生き生きと生活しながら高い進学実績を誇る九段中等。強さの秘密は、“未来に貢献できる国際的な人材教育”にあった。
高校1年生（※撮影時）の谷泉さんも、未来に向けて頑張っている生徒の一人。「九段イングリッシュ」を学び、中学3年生で英検2級に合格した。
泉さんは、同級生の梁井琳未さんと一緒に、東京都教育委員会が開催する英語プレゼンテーションコンテスト「TEP‐CUP」にエントリー。動画審査の予選を通過した二人は、3月に行われる本選を前に、休み時間も練習を重ねていた。しかし、本選の日は、泉さんが所属する吹奏楽部の定期演奏会の日！
「TEP‐CUP」と吹奏楽部の練習で休み時間も放課後も大忙し！ 同じ日に重なった二つの大舞台…泉さんは成功させることができるのか――。
番組では、AIを活用した古典の授業、自宅での泉さん、コンテスト当日の様子なども紹介する。
毎週土曜午前10時30分放送！ 「THE名門校！日本全国すごい学校名鑑」(ＢＳテレ東）をどうぞお見逃しなく！
