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外国人教師との契約はシビアにするのが常識

楽しみワークス

 運動会終了後も、私の残業は続いていました。私の仕事は前述した通り、3クラスの副担任と事務作業です。園児の登園中は職員室に篭ることもできず、保育以外の業務に取りかかれるのは16時以降。翌日の準備や共用部分の清掃を終えてからスタートするしかありません。その時点ですでに終業時間でした。配布物の作成や備品の発注、未納保育料の督促まで行うとなれば、残業するしかありません。園児のバースデーカード、お遊戯室と入り口に飾る季節の装飾も私の担当だったので、特に月末は大忙しでした。国語と算数の導入でさらに仕事が増え、フラッシュカードまで制作しなければなりませんでした。たった一泊二日の研修を受けただけ。しかも見よう見まねで作った教材。この程度で何ができるというのでしょう。夜を徹して作ったカードやポスターも園児から見れば退屈だったと思います。「楽しくない」とお家でこぼすこともあったでしょう。英才教育導入後わずかひと月で、私の耳にも保護者の不安の声が届くようになりました。

続く

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「英検2級の実力しかない私が、20年以上英語教育に携わってきた話」は主人公である高山杏の体験をもとにしたフィクションです。実在の人物、設定は架空のものです。

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