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楽天、西武、日本ハムは投手に注目! ドラ1投手の成長と新守護神でAクラス昇格に期待も 

週プレNEWS

そんな西武投手陣で流行中の球種がある。斜めに鋭く曲がり落ちる「ジャイロスライダー」だ。

「私が以前から提唱しているスラッターとほぼ一緒で、フォークをあまり投げないMLBで縦の決め球として使われている、空振りが取れる変化球です。特に今井の投げ方に合っていて以前から得意としていますが、ここに来て三本柱がそろって投げるようになりました」


今季、自身初の開幕投手を務めた今井。得意の「ジャイロスライダー」をチーム内で共有した
その三本柱に引っ張られるように、隅田知一郎(ちひろ)ら次世代を担う投手も成長。ますます王国が充実する好循環が生まれている。こうなってくると、強力ソフトバンク打線とのマッチアップが楽しみだ。

「ソフトバンク打線に対抗できるのは、西武の三本柱か、オリックスの宮城・山下の二枚看板か、ロッテの佐々木か。今季のパ・リーグで特に楽しみな対決構図です」

【北海道日本ハムファイターズ】投手陣の球速が大幅アップ! 新庄体制3年目で大躍進なるか!?

新庄体制3年目の今季、2年連続最下位からの脱却を目指す日本ハム。その球団に今、異変が起きている。投手陣の球速アップだ。

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「加藤貴之などの技巧派は別として、どの投手も球が速くて力強くなってきています。田中正義以外にも、杉浦稔大(としひろ)や北山亘基(こうき)が150キロ台後半を投げ、長身の若手だけでなく、身長167㎝の山本拓実も156キロを計測。MLB的な投球になってきています」


オープン戦で自己最速タイの159キロを記録した杉浦。本人いわく、「信じていないです」
お股ニキ氏は以前、日本ハム投手陣の課題として、「技術やポテンシャルはピカイチだが、きゃしゃな選手が多く、球速が物足りない」と指摘していたが、その弱点克服に乗り出したわけだ。

「ダルビッシュ有の薫陶を受けた小山田拓夢2軍トレーナーの影響も大きいと思います。秋季キャンプをエスコンフィールドで実施した際、投手陣はあまり表に出てきませんでしたが、建山義紀1軍投手コーチは『裏ではすさまじいトレーニングをしていますから』と言っていました。とにかく、オフで筋肉量を上げ、メカニックも改善しました」

球速重視で成功した事例といえば、以前のソフトバンクや近年のオリックス。同様の強力投手陣が出来上がるのか?

「球速が上がると、逆に変化球の微調整も必要になってくるのがピッチングの難しいところです。それでも、根本の部分のベースアップにつながることは間違いない。シーズンが進むほど、『今季の日本ハム投手陣は球が速い』と話題になりそうです」

取材・文/オグマナオト 写真/時事通信社

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