「ワシントンホテルプラザ」「R&Bホテル」の2つのブランドでビジネスホテルを全国にチェーン展開しているワシントンホテル株式会社が2024年3月26日、2024年3月期単独業績予想の下方修正を発表しました。
ワシントンホテル株式会社が業績予想を下方修正
同社は、2023年5月12日に公表していた2024年3月期の通期業績予想について、売上高を192億7,900万円から182億2,000万円(増減率マイナス5.5%)へ、純利益を12億4、200万円から7億2,000万円(同マイナス42%)へ引き下げたのです。
理由について同社は発表文の中で、次のように説明しています。
「稼働率においては、ビジネス出張の宿泊需要が想定を下回って推移していることもあり、特に平日の稼働率が伸び悩む結果となりました。
また、平日の稼働率をカバーするために、インバウンドや国内レジャー客の集客に努めてまいりましたが、旅行代理店経由の販売はコロナ前を上回るようになっているものの、海外OTA(Online Travel Agent)での販売が低調に推移いたしました」
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一方SNSでは、ホテル業界全般で「インバウンド向けに強気な価格設定をしていたのが、日本人(ビジネス・観光客)から相手にされなくなったのではないか」という感想も上がっています。
ワシントンホテル株式会社もインバウンド向けに強気の価格設定をしていたのでしょうか。
インバウンド向けに強気の価格設定をしていた?
公式ホームページによるとワシントンホテルは、価格変動自動化ツール(AIによる料金設定サービス)を導入しています。
予約状況などのデータをAIが自動収集・分析し、販売料金を提案するというものです。
新大阪のワシントンホテルプラザの平日料金をみると、たとえば平日である2024年4月24日(水)の朝食付きプランの料金は、シングルルーム、11㎡で8,540円、一番高いツイン喫煙27㎡かエアウィーブツイン喫煙20㎡で14,840円です。
一般的な社員の国内出張の宿泊代相場が8,000円から9,000円と考えれば、朝食付きシングルルームの8,540円は高すぎて泊まれないという金額ではありませんね。
2024年4月1日