監督は、すごく柔らかい方で、映像に対するこだわりが強いと思うんですけど、演者を無理に型にはめようとすることが全くなくて、むしろ私たちから自然に出てきたものをとても楽しんでくださっていました。修正する時も、とてもにこやかに、修正すべきところを緩やかに直してくれるみたいな感じでした。監督のそういう人柄が、現場全体をいい空気にしていたのかなと思います。
-最後に、視聴者に向けて、見どころも含めてアピールをお願いします。
完成した映像を見て、「このドラマを見たい」と思えるようなものに仕上げてくださったと実感しているので、とにかくいろんな方に見ていただきたいです。撮影中は、すごく目まぐるしくいろんなことが起きるドラマで、まばたきもできない30分をお届けしたいと思っていましたが、本当にそうなったなと思います。ぜひ自由に楽しんでいただきたいと思います。
-今後、こんな役を演じてみたいという希望はありますか。
あまり特定の役は決めていないんですけど、今23歳で、この玲奈役も19歳です。まだ高校生の役とかが多くて、自分の年齢までの人生しか役としての経験がないので、これから先、年齢を重ねていって、働くとか、家族を持つとか、そういう10代の役では経験できなかったようなことを経験してみたいなと思います。あまりとらわれずに、面白い作品に出たいという感じですね。
(取材・文・写真/田中雄二)