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貧困、亡命、刑務所内からデビュー…実在するアーティストの半生を描く『RHEINGOLD ラインゴールド』ファティ・アキン監督インタビュー

ガジェット通信

常に“ヴィジョン”を持っていることですね。ヴィジョンがあるからああやって収監されても音楽をやることができた。ダメなことだけれども金塊泥棒だってヴィジョンがあったから成功したわけだよね。それから若い時に「街で一番強くなる」と思って体を鍛え始めるわけですが、ヴィジョンを持つ
ことも難しいのにそれを行動に移すことの出来る人って少ないと思うんですね。かなりの少数派だと思うのだけど、彼の様に自分を作り変えることの出来る人っているんですよね。犯罪行為は誉めることはできないけれど、その後自分の人生を変えるためにものすごく頑張った。そこが素晴らしいですよね。

――私は監督の作品がとても好きなのですが、監督というお仕事もヴィジョンが大切になりますよね。そういった意味でもカターさんに共感されたのでしょうか?

そうですね。映画というのはヴィジョンを持っていなければ作れないものです。ストーリーやテーマについてはもちろん、製作費をどうしようか、配給会社をどこにしようか、権利をどうするか、なども含めてのヴィジョンなんですよね。あと映画作りに対してヴィジョンを持つことは楽しいことではあるけれど、その反面フラストレーションが溜まることがある。自分のこだわりに苦しめられたりね。
あと、個人的な事だけど、昔は一日に二箱吸うくらいのチェーンスモーカーだったんです。周りに止められても自分は無理だろうとずっと思っていたのですが、ある日突然「スポーティでクリーンでタバコを吸わない自分」のヴィジョンがハッキリと見えたから禁煙が出来たんだ。毎度それが出来るわけじゃ無いし、その突然を待っているだけでは何も出来ないのだけれど、人生にはそういう瞬間ってあるんだよね。

――描かれているのは破天荒な人生ですけれども、ヴィジョンを持つことというのは私たちにもとても学べるメッセージでもありますね。今日は素敵なお話をありがとうございました!

作品情報

『RHEINGOLD ラインゴールド』
監監督・脚本:ファティ・アキン
出演:エミリオ・ザクラヤ、カルド・ラザーディ、モナ・ピルザダ、アルマン・カシャニ、フセイン・トップ、ソゴル・ファガーニ
撮影:ライナー・クラウスマン 編集:アンドリュー・バード 美術:ティム・パネン
音楽:ジワ・ハジャビ aka Xatar オリジナル管弦楽曲:エグバル・ハジャビ 
音楽監修:ピア・ホフマン 監修:マエストロ セリフ監修:Xatar

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140分/1.85:1/2K/Dolby Atmos/2022/ドイツ語、クルド語、トルコ語、オランダ語、英語、アラビア語/
ドイツ・オランダ・モロッコ・メキシコ 日本語字幕:吉川美奈子 
配給:ビターズ・エンド www.bitters.co.jp/rheingold 公式X:@FatihAkin_movie
©2022 bombero international GmbH & Co. KG / Palosanto Films Srl / Rai Cinema S.p.A / Lemming Film / corazón international GmbH & Co. KG / Warner Bros. Entertainment GmbH 
フォト© 2022 Bombero Int. _ Warner Bros. Ent. _ Gordon Timpen

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