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臨床心理士「大谷選手のメンタルは完璧だ。長期的な影響はないだろう」…“鋼のメンタル”を徹底分析

ABEMA TIMES

 水原一平氏の違法賭博問題を巡り会見を行った大谷翔平選手。二人三脚で歩んできた水原氏の解雇は大谷選手の精神面にどのような影響を及ぼすのか? 明星大学心理学部教授で臨床心理士/公認心理師の藤井靖氏に聞いた。

【映像】大谷選手の“完璧メンタル”の構成要素は?

 大谷選手の心理的影響について、藤井氏は「もちろん、今回の件でメンタルが揺らぐことはあると思うが、それが長期的にプレーに影響を及ぼす可能性はそれほどないのではないか。なぜなら、大谷選手はメンタルを保つための強力な要素をいくつも持っているからだ」と分析した。

 「これまでの数々の発言を分析すると、大谷選手には、人がやってないことをやるという意思や、人と違うことが自分の価値だという芯がある。これは『逆境への強さ』につながる。その一方で、視野狭窄的になることなく柔軟性も備えている。試合で相手投手の投げ方をその場で参考にしてみたり、自分を批判するコメントに対しても、『あの人はあの人の立場・プライドで発言している』などと他者視点を持ち合わせている。『物事に集中する一方で、俯瞰で見て柔軟に考える』。これはなかなかできることではない」

 「また自分のメンタルの保ち方についても、ただ考え込むのではなく、『やった中でしか自信はつかない』という徹底した行動主義で、これは苦境に置かれれば置かれるほど理にかなっている。本当に大谷翔平は完璧なんだな、などと思ったくらいだ」

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 さらに藤井氏は大谷選手の人に対する「距離感」について「心理学では『バウンダリー』というが、大谷選手は人との境界がきちんと保たれている印象がある。水原氏はオンリーワンの通訳だと言われるほどいつも一緒にいたが、水原氏に限らず、周りの人との間に精神的な境界を意識的に保っているのではないか。これは、『人に対して冷たい』とか『人と距離がある』という意味ではなく、『自分はどの範囲の事柄にまで責任を負うべきか』ということが認識できている状態であり、人との距離感を適切に保ち、自分自身を守ることにつながる」と説明した。

 最後に藤井氏は「ただ一つ懸念を挙げるとすれば、それは日常の小さなストレスの積み重なりだ。今回のような事件に起因する大きなストレスよりも、今後生活レベルの小さな変化や野球以外に起因する連絡・調整の頻度が高いと、一時的な大きなストレスよりも影響が大きくなる。事件の処理はできるだけまとまった時間で行い、野球に集中できる時間との切り替えの回数が多くならないことを願うばかりだ」と付け加えた。

(『ABEMAヒルズ』より)

 
   

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