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巨人・オドーアの”電撃退団”を米移籍サイトは予期していた!? 球団史上ワースト記録を作った元メジャーリーガーは「パワーは認めるが一貫性がない」と断罪

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巨人・オドーアの”電撃退団”を米移籍サイトは予期していた!? 球団史上ワースト記録を作った元メジャーリーガーは「パワーは認めるが一貫性がない」と断罪(C)THE DIGEST
 前代未聞の電撃退団だ。

 今シーズン、巨人の新外国人として鳴り物入りで新加入したルーグネッド・オドーアが阪神との開幕戦を3日後に控えた26日、退団することが球団から発表された。阿部慎之助新監督となり、4年ぶりのリーグ優勝を目ざす新生ジャイアンツの船出は波乱のスタートとなった。

 まさに寝耳に水の発表だった。メジャー通算178本塁打を誇るパワフルな打撃を売りに推定年俸2億円で契約を結んだオドーアだったが、ここまでオープン戦には12試合に出場して34打数6安打。打率.176、本塁打・打点はともに「ゼロ」とパッとせず。開幕前、最後のオープン戦となった24日の楽天戦後には阿部監督から2軍での再調整を指示されたが、これを拒否。元メジャーリーガーのプライドが許さなかったのか、なんと「米国に帰る」と突然退団を主張してきたのだ。

 チーム関係者は翻意するように説得を続けたが、オドーアの決意は変わらず。左の長距離砲として期待された元MLB戦士は日本でホームランを放つ姿を結局一度も披露することなく、巨人のユニホームに別れを告げた。

 昨シーズンはダルビッシュ有が所属するサンディエゴ・パドレスでプレーしたスラッガーは、入団会見時にメジャー時代トレードマークだった長い髭を剃って登場し、周囲を驚かせた。日本球界での再起に強い意気込みを示していたが、入団から約2か月余りで、自らそのチャレンジに終止符を打った。
  ところが米メディアは、巨人軍に激震が走ったこの退団劇を最初から予期していたようだ。

 MLBの契約や移籍情報を専門に扱う『MLB Trade Rumors』は、オドーアが巨人と1年契約をかわしたことを報じた記事の中で、昨年7月にパドレスを途中解雇された問題児がNPB入りを決断したことを疑問視していた。

 同メディアは「オドーアは2015年から19年までテキサス・レンジャーズで127本塁打を放った。 彼のパワーは認めるが四球は少なく、三振がますます多くなるなど、それ以外は一貫性がない」と指摘し、「攻撃的なアプローチの中で、長打力だけが唯一のプラスだ」と言及していた。

 さらにメジャー時代よりも高額な年俸を保証されたことに驚きを隠せず、「30歳を数週間後に控えた(※当時)彼はこれから日本に向かい、次の10年に向けて野球人生の新たなスタートを切ることになるが、将来メジャーに戻るためにMLBスカウトの目にとどまるだけの活躍を見せるかどうか。それはまだ分からない」と記し、記事を締めくくっていた。

 開幕を翌日に控えた28日、東京ドームに背番号23の姿はなかった。MLBスカウトの目にとどまることなく、2005年のダン・ミセリ(4月19日)を抜き、球団史上最速の退団記録だけを残した。

構成●THE DIGEST編集部

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