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ウルブズに3連敗で窮地のサンズ。ホームでブーイングを浴びたデュラント「それを燃料にできるかは俺たち選手次第」<DUNKSHOOT>

THE DIGEST

ウルブズに3連敗で窮地のサンズ。ホームでブーイングを浴びたデュラント「それを燃料にできるかは俺たち選手次第」<DUNKSHOOT>(C)THE DIGEST
 レギュラーシーズン最終日にウエスタン・カンファレンス第6シードの座を手に入れたフェニックス・サンズ。4年連続33回目となったプレーオフで、第3シードのミネソタ・ティンバーウルブズとのファーストラウンドを迎えた。

 しかしシーズン中こそウルブズ相手に3戦無敗だったサンズだが、敵地ターゲット・センターで行われた最初の2戦で連敗。現地時間4月26日にホームのフットプリント・センターで臨んだ第3戦では一度もリードを奪えず、109-126で落としたことで、早くも後がなくなった。

 サンズはブラッドリー・ビールが28得点、4アシスト、ケビン・デュラントが25得点、5アシスト、デビン・ブッカーが23得点、8アシストを残すも、第2戦で足首捻挫を悪化させたグレイソン・アレンは欠場を余儀なくされ、攻撃力がダウン。第3クォーターにウルブズの猛攻に押し込まれると、地元ファンからは容赦ないブーイングが鳴り響いた。

「ファンは俺たちにベストを出すことを期待している。彼らは高いお金を払っているんだから、自分たちの望む反応をして当然だ。それを燃料として生かすことができるかは俺たち選手次第。次の試合で自分たちを奮い立たせるきっかけにしたい」
  試合後、デュラントはそのようにブーイングへの理解を示した。プレーオフの4戦先勝シリーズで、0勝3敗から4連勝したチームは過去存在しない。そのため、サンズの1回戦突破が望み薄となったことは間違いない。

 とはいえ、崖っぷちのサンズがそのまま負けを受け入れることはないだろう。「このグループは放棄することなどない。シーズンを終えようだなんて望んでいない」とフランク・ヴォーゲルHC(ヘッドコーチ)は言う。

 第3戦ではリバウンド数で28-50と圧倒され、オフェンシブ・リバウンド数も5-15と大差をつけられたサンズ。指揮官は球際の争いに注力したいと語る。

「リバウンドでやられてしまった。相手は大きく、強靭なチーム。我々は彼らと競い合い、フィフティーフィフティーのボールをモノにしなければならない。選手たちは努力したが、(勝利には)十分ではなかった」 シリーズ全体で見ても、リバウンド数はウルブズの平均47.0本に対してサンズは32.3本と劣勢。ブロック数こそ3試合で1本のみながら、シリーズ平均17.0点、13.0リバウンドをマークするウルブズの守護神ルディ・ゴベアはこう語る。

「俺は自分の存在感を示そうと努めている。自分がいることで、チームメイトたちへ自信を与えているんだ。いくつかブロックしようとはしているけど、実際は相手が俺に向かってこようとしていない。結局、それがどんなブロックよりも有効なのさ」

 サンズがウルブズのディフェンスに苦しんでいることは明らかで、なかでもゴベアの存在が、思うようにスコアが伸びていない大きな要因と言えるだろう。
  だがこのまま終わるわけにはいかない。「俺は人生で一度もスウィープされたことがない」とビールが語れば、ブッカーは「(0勝3敗から)勝ち上がったことは一度もない。エキサイティングなことじゃないか」と、奇跡の逆転突破に意欲を見せている。

 28日の第4戦で、サンズはホームの観客の前でシリーズ初勝利を飾ることができるのか。ショットの精度に加え、リバウンドやルーズボールなど球際の争いもポイントになるだけに、序盤からアグレッシブに戦いたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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