その結果、コラボメニューであるスペシャルミールセットは1,141セット販売し、イベント4日間で300万円以上の売上を記録。ほぼ完売という注目度の高さとなった。報告会で流された映像では、このミールセットを購入し、嬉しそうに語るロサンゼルスのアニメファンの姿が。「アニメのキャラクターと同じメニューが食べられる」ということに多くのファンが喜びの声をあげていた。アニメコミュニティサイトは食のPRに大きく寄与できること、アニメの世界観を維持したメニューがプロモーションに効果的であることが明らかとなった。
アニメジャパン副理事長、アニプレックス元代表取締役社長の夏目公一朗氏をゲストに迎え、トークセッションを実施。
JFOODOが「食×アニメ」事業を来年度以降も進展させていくには、今回の例の様にIP事業者との連携が必須に。異業種であるIP事業者との連携を上手く進め、シナジーを創出するための留意点について夏目氏は「まず一番大事なのは、原作を生み出した原作者へのリスペクトや敬意をしっかり持つことですね。その上で、アニメ化していく過程に携わる多くのクリエイターへの敬意も持って、取り組むことが必要。この考え方は、食における生産者への感謝や敬意を忘れないことと同じだと思います」と回答し、北川氏も大きく頷いた。
食とアニメの組み合わせを推進するためには食品を作る・提供する側、アニメコンテンツを提供する側、双方へのリスペクトが大切であると改めて示唆された今回の報告会。今後の「食」と「アニメコンテンツ」の広がりにも期待が高まる。