ただいま桜前線が北上中で、春らんまんの季節が近づいてきた。でも、グリーン手前の花道は、ザックリを誘発しそうな薄芝状態。『週刊ゴルフダイジェスト』の4月9日号では、そんな要注意の春の芝からSWで寄せるアプローチを高木萌衣プロに教えてもらっている。みんゴルでもその一部を紹介しよう!
上からコツン! はエッジが引っかかる
GD 春の花道は、冬の間に傷めつけられた枯芝で、デコボコや削られた跡も残っていて、夏の絨毯のような花道と比べたら格段に難しいんですよね。
高木 確かに春の花道は、芝がまだ伸びていないので、シビアにはなりますが、アプローチの基本を守っていれば、ちゃんと打てるんです。
GD そうなんですか? この時期は、花道より枯れたラフのほうがむしろ打ちやすいと思っていました。芝が薄くて、ボールが浮いていないときは、ダフらないようにボールをなるべく右に置いて、上からコツンと打ちたくなりますね。
高木 上から打つということは、リーディングエッジから入れるわけですね。でも、それだと、ほんの少し手前を噛んだだけでアウトですよね?
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GD そうです。ダフっちゃいけないと思うほど、動きが硬くなって、ますますダフる。それで、ボールをさらに右に置いて上から打つ、という悪循環です。
高木 打ち方のコツはたったひとつ。ソールをちゃんと滑らせることなんです。このコツさえつかめば、春の花道はそれほど怖くないんですよ。
ソールが滑るヘッド軌道
高木プロにヘッド軌道を再現してもらうと、ハンドファーストにインパクトして、そのハンドファーストをキープしたまま、低く長くフォローを出している。インパクトゾーンのヘッドの動きは、ややレベルからアッパーだという。ソールが滑っていって芝が寝ている(写真の白矢印はインパクトゾーン)
ソールがザザッと滑っていく感覚
「実際の動きは違うと思いますが、私のイメージでは、ソールが滑りながら動いていく感じです。ハンドファーストをキープしたままソールを滑らせていくような動きで、それがインパクトゾーンというわけです」(高木)