その後、より具体的な情報を収集し、志望校を決定します。学校見学や説明会に足を運び、校内の環境や教員の様子などを実際に見るのもよいでしょう。
過去の試験について調べ、志望校に合格するためにどのような対策が必要なのかを理解することも重要です。また、試験日程がいつ頃かも把握し、本番に向けた受験対策のスケジュールも作成しましょう。
幼児教室は3月頃から
年長から幼児教室に通う場合、幼児教室には3月の春期講習からがおすすめです。4月に入ると、受験する学校別にクラスがわかれることも多いので、余裕を持って通い始めましょう。幼児教室では受験に必要な勉強はもちろん、模試や面接練習も実施します。
学習や面接以外にも、学校によっては絵画や工作を試験項目に取り入れたり、運動テストを行ったりします。トータルで対策できる幼児教室もありますが、学習に特化している教室の場合は、別で体操教室や絵画教室に通う必要もあるので、覚えておきましょう。
【小学校受験】お金はいくらかかる?準備と入学後の費用を解説!(https://kidsline.me/magazine/kyouiku/793)
【お受験】小学校受験ってどんなことするの? 準備を始める時期&流れ、知っておきたいポイントを総チェック(https://hugkum.sho.jp/179690)
私立小学校受験はメリット・デメリットも知って検討を
AdobeStock私立小学校を受験する子どもが多い地域もあれば、私立小学校が少ない、近くにないというところもあります。「私立か公立か」を選べる環境の場合、保護者は「どちらがいいのか」と迷うかもしれません。
小学校選びの前には、私立小学校のメリット・デメリットを知っておくことも重要です。
私立小学校受験のメリット
公立小学校は、全国で等しい教育の機会を与えています。一方、私立小学校や国立の小学校では、教育理念の達成に向けた教育、学校が設定したレベルに合ったカリキュラムが導入されているのが特徴です。
私立小学校を受験して狭き門をくぐり抜けることで、公立小学校ではできない学びや体験ができるのは、メリットだといえます。
また、中学や高校、大学に付属する私立小学校の場合、一定の成績を収めていれば内部進学できるケースが多いです。中学や高校、大学といった節目のタイミングで必死に受験勉強をしなくてよいのは、小学校受験に時間をかけた子どもにとってはうれしいのではないでしょうか。
さらに私立小学校は設備がきれいだったり、最新だったりすることも多いのもメリットでしょう。受験に向けた取り組みのなかで、さまざまな知識を身につけたり、努力の方法を知ったりできるのも、小学校受験の魅力です。
私立小学校受験のデメリット
私立小学校を受験する大きなデメリットは、お金も時間もかかる点です。前述の通り、受験前や当日、そして入学後も、私立小学校は公立とは比べものにならないほど費用がかかります。
また、幼児教室などで日々受験対策に取り組み受験を迎える、子ども本人の負担が大きいのも注意したいところです。サポートをしながら、自らも面接に向けた練習や準備をしなければいけない保護者も同様です。
無事に合格できた場合、入学後にも金銭面の負担や送迎、保護者同士の付き合いなど、「大変だ」と感じることはあるでしょう。また、地元の小学校に行かないことから、近所の子どもたちとの交流が薄くなってしまうのも、子どもにとっては寂しいかもしれません。
私立小学校に通うメリット・デメリット13選(https://kodomo-daigaku.com/advantages-and-disadvantages-of-private-schools/)
私立小学校受験の費用を払える世帯の年収は・・・
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ファイナンシャルフィールドのコラムによると、私立小学校に子どもを通わせている家庭の、年収で最も多いのは1,200万円以上だといいます。半数近くは1,200万円以上の収入があり、1,000~1,299万円、800~999万円という家庭はそれぞれ全体の15%ほどです。
中学、高校、さらに大学と進むと、世帯年収が非常に高くなくても私立の学校に通えるケースは増えますが、小学校は一定以上の年収がないと、受験をして私立に通うというのは簡単ではないかもしれません。
年間約160万円の学費は毎年発生するものです。なかには、年収が800万円に満たない家庭もありますが、8割以上が年収800万円以上だという回答から、同コラムでは「最低でも800万円以上の収入がないと厳しい」と判断していました。
小学校から大学まで子どもを「私立」に通わせられる親は、年収いくらくらい?(https://financial-field.com/income/entry-171702)
私立小学校受験は準備から費用がかかる!情報収集をしっかりとして検討を
AdobeStock私立小学校の受験費用自体は、1校につき2~3万円です。しかし、受験対策や複数校の受験、合格後の入学金納入など、私立小学校に通う前にかかる費用は多くあります。
小学校受験は、時間もお金も労力も要するものです。保護者にも、子ども本人にとっても負担がかかることは避けられないので、情報収集や対策をしっかりと行い、努力が実るようにサポートしましょう。