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タイタニック号のチケットがあなたのものに!?『タイタニック』25周年記念ボックスを開封してみた

MOVIE WALKER PRESS

全世界興収ランキングでは、1位の『アバター』(09)と3位の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(22)、そして4位の『タイタニック』(97)と上位を独占。出世作となった『ターミネーター』(84)以降に手掛けた長編劇映画は10本にも満たないながら、その全世界累計興収は87億ドル(約1兆3000億円)にものぼるなど、他の追随を許さない不動のヒットメイカーとして映画史にその名を刻んできたジェームズ・キャメロン監督。

この春、そんなキャメロン監督のヒット作の数々が初4K Ultra HD&初コレクターズ・エディションの“究極版”となって一挙にリリースされる。その第1弾として3月27日(水)に発売されるのは、「アバター 4K UHD コレクターズ・エディション(数量限定)」と「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 4K UHD コレクターズ・エディション(数量限定)」「タイタニック 4K UHD 25周年アニバーサリー・エディション(数量限定)」、そして「タイタニック 4K UHD」の4商品。

本稿ではそのなかから、昨年3Dリマスター版が劇場公開され、リバイバル上映としては異例の大ヒットを記録した『タイタニック』の“究極版”をクローズアップ。新規収録されたボーナスコンテンツに加え、劇中に登場するプロップ(小道具)のレプリカなど、超豪華特典がたっぷりと詰め込まれた「タイタニック 4K UHD 25周年アニバーサリー・エディション(数量限定)」を実際に開封しながら、いまなお色褪せない本作の魅力に迫っていきたい。

■驚異のロングランと世界的メガヒット!記録にも記憶にも残る“不沈”の名作

1912年4月14日の深夜。数日前にイギリスのサウサンプトン港を出発し、アメリカのニューヨークへと向かっていた世界最大の客船タイタニック号が氷山に衝突して沈没。2224名の乗員乗客の多くが極寒の海に投げだされ、1500名以上が犠牲となった「タイタニック号沈没事故」。その後様々な映画などで題材にされてきたこの事故を、「ロミオとジュリエット」さながらの身分違いの悲恋物語として描いたのが『タイタニック』だ。

深海に沈んだタイタニック号の調査で1枚の絵が発見され、そのモデルであり事故の生存者である100歳の老女(グロリア・スチュアート)が調査団の船へやってくる。彼女はそこで、当時タイタニック号のなかで繰り広げられた乗客たちの物語を語り始める。母親が勝手に決めた結婚に思い悩む名家の娘ローズ(ケイト・ウィンスレット)は、画家志望の貧しい青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)と出会い恋に落ちる。しかしその先に、思いもよらぬ悲劇が待ち受けていた。

1997年当時、映画史上最高額の2億ドルの製作費が投じられて完成した本作は、ここ日本の地で世界初上映が行われた。第10回東京国際映画祭のオープニング上映を飾り、ディカプリオやキャメロン監督の来日に、世界中のメディアが殺到。その後、同年末に世界各国で公開を迎えるや空前の大ヒットとなり、それまで全世界興収No. 1だった『ジュラシック・パーク』(93)を抜き去り、史上初めて全世界興収10億ドルを突破。第70回アカデミー賞では14部門にノミネートされ、作品賞を含む史上最多タイの11部門を受賞するなどその年の賞レースを席巻。

北米では翌年秋まで40週以上にわたるロングランを記録し、日本でも連日映画館には長蛇の列ができるなど社会現象となり、当時の国内興収新記録となる興収262億円を突破。ほかにも映画史のありとあらゆる記録を塗り替えていったが、紹介していけばきりがないほど。セリーヌ・ディオンの歌う主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」や、船首で両手を広げるという誰もが知る名シーンなどと共に、“不沈”の名作として世界中でいまなお愛され続けている歴史的名作だ。

■高級感あるケースに、ファンの心をくすぐるプロップレプリカがぎっしり!

今回発売される「タイタニック 4K UHD 25周年アニバーサリー・エディション(数量限定)」は、4K UHDとBlu-rayの本編ディスク各1枚と、Blu-rayのボーナス・ディスクの計3枚組に、ブックレットやプロップレプリカなどが封入されたアウターケース仕様。4K UHDの本編はこれまで発売されてきた『タイタニック』の映像商品のなかでも過去最高画質の新マスター。さらにUHDには映画ファンの人気も高い日本テレビ版の吹替え音声も収録されている。

アウターケースを包み込むOリングには高級感あふれる題字がデザイン。これをゆっくり外していくと、ディカプリオ演じるジャックとウィンスレット演じるローズが抱き合う美しいカットが色鮮やかに解き放たれていく。まるで海の底で静かに眠るタイタニック号が活気あふれる当時の姿へと蘇っていく劇中シーンのよう。本編ディスクを再生したくなる気持ちをおさえ、まずは封入特典からチェックしていきたい。

プロップレプリカは、タイタニック号を所有するホワイト・スター・ライン社のロゴ入り封筒にひとまとめにされている。これを手にするだけで、タイタニック号の処女航海へ招待されたような特別感を味わえる。開けてみると、なかには何枚もの紙が収められている。そのなかでも目を引くのは、細かい文字がぎっしりと書かれた乗船券のレプリカだ。

映画の序盤でジャックが賭けポーカーに勝ってゲットしたのと同じ、タイタニック号の三等客室の乗船券が細部まで忠実に再現されたこのレプリカ。サイズ感もちょうどよく、紙質もしっかりしている。このまま額縁に入れて飾るのもいいし、これを握りしめて港を走れば、乗船前のジャックの高揚感を追体験できるかもしれない。

一方シンプルなデザインのチケットには、「1911年5月31日」という日付が書かれている。タイタニック号の出航日は1912年4月10日。その約1年前のこの日は、北アイルランドの港町ベルファストでタイタニック号の進水式が行われた日である。そう、これはその進水式の入場券の半券付きレプリカ。沈没事故から100年後の2012年に、これと同じ未使用の入場券がオークションで5万6000ドル(当時為替で約450万円)で落札されたことが大きな話題を集めた。タイタニック号好きは是非とも持っておきたい貴重なレプリカアイテムだ。

走り書きのメモは、映画本編を観ている人ならひと目でわかることだろう。船の甲板から身を投げようとしたローズをジャックが助ける運命的な出会いのシーンのあと、ローズはジャックを食事の席へ招待する。一等船客のマーガレット・ブラウン(キャシー・ベイツ)に礼服を貸してもらったジャックは、そこでローズの母ルース(フランシス・フィッシャー)や婚約者のキャル(ビリー・ゼイン)から偏見の目を向けられる。そして席を立ち、去り際にこっそりとローズに渡したのがこのメモ書き。ローズを束の間の自由へと解き放つきっかけとなったメモが、折れ目まで忠実に再現されている。

もうひとつホワイト・スター・ライン社のロゴが入った便箋に書かれた手書きのメッセージ。こちらは映画のほぼ中盤、ジャックとの出会いを通して自由を見出したローズが婚約者のキャルに宛てて書いた手紙のレプリカだ。「Darling, now you can keep us both locked in your safe.(私も金庫に保管したら?)」。これを手にしただけで、キャルのあの悔しそうな表情を思い出すことができるだろう。

ほかにもタイタニック号のレストランのメニューのレプリカが3枚。一等客、二等客、三等客それぞれのメニューの違いがひと目でわかり、船内での登場人物たちの境遇の違いを知ることができる。そして主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の楽譜に、タイタニック号の設計図も。この設計図はもうひとつの封入特典であるブックレットと連動しているので、この流れでブックレットも開いてみることにしよう。

全部で32ページのブックレットには、劇中に登場する名セリフと共にそれぞれのシーンカットやメイキング写真、それらがタイタニック号のどの位置で起きた出来事だったのかが記録されている。しかもそのシーンの脚本の抜粋も掲載されているので、これを開けば名場面といつでも再会できる。それ以外にも貴重なメイキングカットが盛りだくさん。ボーナスディスクに収められた豊富なメイキング映像とあわせてチェックすれば、制作中の様子がより鮮明に見えてくるはずだ。

■ボーナスコンテンツはなんと6時間21分!新規コンテンツで『タイタニック』を深堀り

ディスクが収められたケースを開けてみると、2種類の本編ディスクとボーナスディスクの盤面には、それぞれ異なる表情を持ったタイタニック号の姿が写しだされている。4K UHDの盤面は穏やかな海を航行する優雅な姿、Blu-ray本編ディスクには曇り空と白波のなかを力強く進む姿、そしてボーナスディスクには夕陽に照らされた美しい姿。どこを切り取っても絵になることこそ、タイタニック号の最大の魅力ではないだろうか。

今回のボーナスディスクには、これまで発売されてきた『タイタニック』の商品に収録されていた未公開シーン集&もうひとつのエンディング、メイキング映像集などに加え、興味深いドキュメンタリー映像など新たに追加されたコンテンツが多数。ボーナスディスク収録映像だけでもなんと6時間21分!まさに永久保存版だ。

新収録のドキュメンタリー「メモリー・オブ『タイタニック』」では、キャメロン監督とウィンスレット、そしてプロデューサーのジョン・ランドーが登場。キャメロン監督がなぜ「タイタニック号沈没事故」を映画にしようと考えたのかというすべての始まりを語るインタビューから幕を開け、それぞれが25年前の制作当時の思い出を振り返っていく。

貴重な当時の映像も多数盛り込まれており、ウィンスレットがローズ役に起用されるきっかけとなったカメラテスト映像であったり、ディカプリオという稀代のスター俳優が誕生した裏話。撮影現場で談笑するディカプリオとウィンスレットの姿などファンにはたまらない映像も。さらに前例のない大規模でメキシコの海岸に建設された「バハスタジオ」の巨大なタイタニック号のセットの裏話など、いまだから語れるエピソードの数々で、これまで作られてきたメイキング映像とは一味違う視点から『タイタニック』をひも解くことができる。

そしてなんといっても必見なのは、もう一本のドキュメンタリー「ジェームズ・キャメロンの飽くなき探求」。本作の制作前から何度も海底に潜航し、本物のタイタニック号を見てきたキャメロン監督は、後に『ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密』(03)や『エイリアンズ・オブ・ザ・ディープ』(05)といったドキュメンタリー映画を手掛けるなど、深海探検家としての顔も持ち合わせている。このドキュメンタリーでは、もはや“映画監督”というより“専門家”と呼ぶに相応しいキャメロン監督が、科学的な観点から劇中に起こる事象を再検証していく姿が記録されている。

タイタニック号が沈没する瞬間、船尾が垂直に持ち上がる象徴的なシーンは本当に起こり得たのか?救命ボートをすべて降ろすにはどれくらいの時間が必要だったのか?なぜジャックは助からなかったのか?2人とも助かる道はあったのではないか?映画公開後から度々議論に上がったテーマに、本気で向き合うキャメロン監督。そこには「史実を元にしたフィクションで、真実は誰も知らない」という前提がありながらも、「絶対に起きないことは描かない」という矜持と、実際の犠牲者への哀悼の意を込めてこの映画を作りあげたキャメロン監督の想いが詰め込まれている。彼が“巨匠”である理由が、これを観ればよくわかる。

ほかにも30シーンに及ぶメイキング映像集に、新たにランドーによる制作秘話が収録されていたり、映画公開当時に大きな話題を集めた4分7秒にも及ぶ異例の長尺予告映像が完成するに至った経緯など、『タイタニック』をさらに深く、隅から隅まで知ることができるコンテンツが目白押し。4K UHDの美しい映像で味わう本編と、このボーナスディスクで、『タイタニック』をもっと好きになること間違いなしだ!

■「アバター」シリーズもドルビービジョンの本編と10時間超のボーナスコンテンツ収録の“究極版”に!

「タイタニック 4K UHD 25周年アニバーサリー・エディション(数量限定)」と同日に発売される「アバター 4K UHD コレクターズ・エディション(数量限定)」には、日本初ディスク化(リマスター版のみ収録)の3D本編に加え、新規コンテンツ4種を含む10時間超のボーナスコンテンツが収録。また「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター 4K UHD コレクターズ・エディション(数量限定)」にも新規コンテンツを含む10時間超のボーナスコンテンツが収録されている。“映像革命”と称され、今後も続編の公開が予定されているSF巨編をいまのうちに深掘りしておきたい。

そして4月10日(水)にはキャメロン監督の初期の傑作『エイリアン2』(86)と『アビス』(89)、そしてアーノルド・シュワルツェネッガーと「ターミネーター」シリーズに続いてタッグを組んだ『トゥルーライズ』(94)の3作品も、初4KUHDマスターの本編と豊富なボーナスコンテンツ付きで発売。今年8月に70歳を迎える巨匠キャメロン監督の飽くなき探究心によって生みだされた傑作の数々を、“究極版”のかたちで一気にコレクションしよう!

文/久保田 和馬
 
   

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