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「相棒」意外と知らない家族関係 肉親が唯一登場してない歴代相棒とは

シネマトゥデイ

元日スペシャルで9年ぶり登場した甲斐享のパートナー・笛吹悦子(右) – (c)テレビ朝日・東映

 ドラマ「相棒season22」(テレビ朝日系)は13日放送の最終回スペシャルで幕が下りたが、27日午後8時からは元日スペシャル(第10話)「サイレント・タトゥ」がノーカットで再放送される。元日に発生した令和6年能登半島地震の緊急ニュース対応で、一部が未放送になっていたものだ。「TVerの見逃し配信でぜんぶ見たけど、地上波でも完全版が見たい!」という視聴者の声に応えた形となる。特命係の3代目相棒・甲斐享(成宮寛貴)の家族の関係性と同時に、杉下右京(水谷豊)&亀山薫(寺脇康文)の関り方も大きな反響を呼んだ元日スペシャルをもとに、歴代相棒の家族関係を紐解いていく。(以下、ドラマの内容に触れています)

 享はseason13の最終話で逮捕されて服役中だが、息子・結平(森優理斗)は母・笛吹悦子(真飛聖)のもとでスクスクと育ち、学芸会でホームズを演じるまでになっていた。だが、右京や薫はもちろん、享の父・峯秋(石坂浩二)も見守るその会場で、悦子に執着していた結平の担任が殺害された。犯人を目撃した結平の証言もあって、容疑者は意外にも簡単に見つかるが、事件の謎は海外まで飛び火して……というのが元日スペシャルの導入部分。複雑でスリリングな展開は「相棒」の真骨頂といえるのだが、SNSで大きな話題となったのは、season13以降、その消息が語られていなかった享の家族、特に悦子のことだった。

 峯秋は、享の事件で事実上降格されたとはいえ、警察庁長官官房付として着実な存在感を見せていたので、以降の物語にも登場している。むしろ、特命係の直属の上司として、出番は以前よりも増えているかもしれない。ところが、客室乗務員として働いていた悦子は、妊娠中で急性骨髄性白血病を患ったことまでしか語られず、当時から「それで悦子はどうなったの!?」「子どもは生まれたのかなあ」とSNSでも心配されていた。元日スペシャルでは、悦子の病は寛解し、無事に出産していたことが明かされ、視聴者もホッとしたことだろう。真飛本人も「自分自身も、“悦子”のその後がずっと気になっていた9年間でした」「9年ぶりに“悦子”が出演させていただけたことに心から感謝しています」と出演発表の際にコメントしている。

元日スペシャルで初登場したカイトの兄・秋徳 – (c)テレビ朝日・東映

 さらに、それまで享の母と兄は、その存在が台詞でしか語られていなかったのだが、元日スペシャルでは兄・秋徳(新納慎也)が登場。しかも、結平に「パパっち」と呼ばれる父親代わりな姿が映し出された。享は警察官僚だった父に反発して現場の警察官になっており、その反発は出来のいい兄と比べられたことも原因だったとされていたので、兄が享の味方の立場でいることに胸をなでおろしたファンも多い。ただ、享は自身の犯した罪が結平らに悪影響を与えないようにと、婚姻届の提出を拒んでいるとのことで、悦子はいまだに内縁の関係だ。

 ちなみに、右京も悦子を全面的にサポートしている。結平の誕生日には峯秋や秋徳とともにパーティーに参加し、毎年シャーロック・ホームズの物語をプレゼントしているという、胸アツな情報もあった。

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 歴代相棒の家族関係といえば、初代であり5代目でもある薫も多くが明らかになっている。長く同棲していた奥寺美和子(鈴木砂羽)はプレシーズン1からのレギュラーで、結婚して亀山姓になってからは薫とアジアの小国サルウィン(劇中に登場する架空の国)に行くほど仲むつまじい。彼女の伯母であるアキコ・マンセル(草村礼子)が絡んだ謎を、右京が解明したこともあった。

 そんな2人だが、実はseason3で一度破局している。season4でも復縁しそうでしなかった煮え切らない薫と美和子の背中を押したのは、3人いる薫の姉のうちの1人・磯村茜(戸田恵子)だった。2人が出せずにいた婚姻届を役所に勝手に提出し、2人もそれを了承したのだ。戸田はプライベートでも寺脇と長く交流があり、このキャスティングには「納得!」という声が多かった。さらに、映像では登場してはいないものの、父・勇は造り酒屋を営んでおり、市議会議員でもあることが明かされている。また、母・正枝は、シルエットのみだが薫の過去回想で登場した。

「相棒」屈指のおしどり夫婦!亀山薫&美和子 – (c)テレビ朝日・東映

 4代目相棒の冠城亘(反町隆史)にも、姉・由梨がいることがわかっている。登場したのは、亘の(現在のところ)最後の元日スペシャルとなったseason20「二人」。その後、回想シーンでの出演もあった。彼を「わーくん」と呼んで、恋人と見まごうほど可愛がっている由梨を演じたのは飯島直子だった。

 歴代相棒の中で唯一肉親が登場しなかったのは、2代目の神戸尊(及川光博)。season10最終話でドラマを卒業してからも、警察庁在籍という身分を活かして何かと特命係に関り、享、亘、そしてseason21では復帰した薫と対面し、全歴代相棒と面識がある唯一の相棒なのだが、その尊がいちばんミステリアスというのも面白い事実だ。謎の朝帰りをしていたり、首席監察官の大河内春樹(神保悟志)と密会していたり、プライベートがまったく描かれなかったわけではないのだが、謎が多いのも彼の魅力の一つなのかもしれない。

 ちなみに右京の親族関係は、小料理屋「花の里」の女将だった宮部たまき(益戸育江)とかつて結婚していたことがわかっており、フォトグラファーで便宜上姪と名乗る遠縁の女性・杉下花(原沙知絵)が登場している。ただ、家系図から見ると、右京に花との直接の血のつながりはないようだ。

 懸案だった享の周囲の人々がみな元気でいることが判明し、多くの視聴者が安堵した元日スペシャル。そうなると、ほかの相棒たちの現在や、彼らの邂逅が見たくなるのも必然だろう。陣川公平(原田龍二)や姉川聖子(田畑智子)、青木年男(浅利陽介)ら一時的に特命係に在籍した者はいるものの、右京が相棒と認めたのは「か」で始まり「る」で終わる名前を持つ、薫、尊、享、亘の4人。「亀山くんが最後の相棒」と水谷が明言しているので、これ以上増えることはないだろう。「いつか歴代4人が一堂に会した姿が見たい」「戦隊ものみたいに勢ぞろいしてほしい」という、熱い願いがSNSには多く上がっている。(文・早川あゆみ)

 
   

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