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【コラム】余命が明確にわかる国会議員-韓国

GLOBAL NEWS ASIA

 選挙、その1票には格差が存在する。それは有権者全員が投票した場合で裁判所が判断する。ある意味人口の少ない場所に国会議員は割り当てる必要が生じない場合もあり得る。そして、有権者が18歳でも100歳越えでもその権利は同じという前提で。

 でも、さすが韓国だ。老害と呼ばれる高齢者には、選挙権を与えるべきではないという格差解消案が出ている。権利を取り上げるわけにはいかないから、余命に応じて2分の1票とか、5分の1票とか…次期選挙まで満期で生きてやっと1票もらえるとか。ここには、老い先短い老人に国の未来を決める権利は不必要なんじゃないかという考えも、認知症を発症している人に正しい投票はできないとか、どうせ寝たきりで選挙に来ないんだから高齢者政策なんか予算に組むことないんじゃないかという「若いだけで寿命は永久にある」と信じている立候補者たち~あくまでも当選を想定してだが、がいるからの発想が生まれている。

 …だったら、国会議員にも厳格な定年制度が必要なんだけれども、老害と呼ばれる議員ほど辞めないよね、韓国でも。

 余命は、往々にして医者が推測する命の期間だ。3か月と言われてきっちり3か月でなくなる人もいるし、絶望して翌日極端な選択を選ぶ人もいる。1か月だったはずが10年以上生きている人もいる。余命はあくまでも目安でであって確定ではない。選挙のたびに、国民? あるいは、ある一定年齢になった人が病院で人間ドックを受けて余命を出してもらって票割をしてもらうのだろうか。

 韓国の若い世代には、我々の未来を、その未来に居ない人が決めるのはいかがなものかといった高齢者蔑視DNAが存在するという。

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 でも。自分が高齢者という世代に向かううちにしか見えてこない国の未来がある。例えばなんら選挙とか国政に関係なく子だくさんで子育てだけしておばあさんになった女性だって無条件にリスペクトされていい命がある。この経験から生まれた法律もあっただろうし、これから生まれる法律もある。

 命の長短に優劣をつける国会議員って何様なんだろう。韓国のこの発想は怖い、暑さも引っ込むくらい。
【編集:fa】

 
   

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