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好きな相手なのに嫌悪感…話題の「蛙化現象」の要因は恋愛に臆病な現代人特有の現象

教えて!gooウォッチ

昨今、若い人を中心に話題になっている「蛙化現象(かえるかげんしょう)」。好きだった相手のことを急に嫌いになってしまう現象で、グリム童話「かえるの王さま」に例えてそう呼ばれるようになった。「教えて!goo」にも「蛙化現象は克服できますか?」と、その現象に悩むユーザーから相談が寄せられている。そもそも蛙化現象が起こる要因とは何か、克服術はあるのか、心理カウンセラーの青柳雅也さんに話を聞いた。


■「蛙化現象」が起こる要因

「蛙化現象」が起きてしまう要因は、主に二つあるそう。

「一つ目は、“本人の自己肯定感が低い状態であること”です。自己肯定感が低いと、特に女性は男性を“白馬の王子様”と認識し恋愛する傾向にあります。しかし恋愛が成就すると、“素の自分”を相手に見せる勇気や自信がなくなるのです」(青柳さん)

そして、相手のマイナス面ばかりを見てしまうというのだ。それは、「自分が傷つかないために相手から逃げたい」と思う自分を納得させるためとのこと。

「二つ目は、脳が持つ補完機能です。相手の未知の部分や知らない部分に対し、自分の理想とする造形を想像し補う心理的機能です」(青柳さん)

知る由もない芸能人などの「推し」の性格や、マスクで隠された相手の鼻や口に対し、自分の理想形をイメージしてしまう機能のことだ。

「恋愛が成就しそうになり“白馬の王子様”と現実的な距離が近くなると、理想と現実のギャップを感じ、急に嫌いになってしまうのです」(青柳さん)

蛙化現象には心理的要因が深く関わっているのだ。


■「蛙化現象」を起こしやすい人とは?

蛙化現象は特に若い人によく起こるイメージだが……。

「この現象は若い人に限ったものではありません。起こしやすい人には、時代的傾向が関わる特徴がみられます。その一つが、“時間貧乏”の傾向が強い人です。現代社会ではゆっくり時間をかけて何かをすることが少なく、『早い!簡単!誰でも!』という表現に価値を感じやすいです。その最たるものが、ネットでの情報収集です」(青柳さん)

確かに、SNSでも投稿者の写真やプロフィールを見るだけで、その人のことをわかったような気持ちになってしまうことがある。

「本来人間同士が分かりあうためには、目に見えない様々な要素が必要です。そのために十分な時間をかけられない人が、蛙化現象を起こしやすいです」(青柳さん)

もう一つは、「愛に対して受動的な傾向がある人」だそう。

「現代人は“愛されること”に強い関心があります。街中には『愛され女子になる行動』、『愛されコーデ』などのキャッチコピーが溢れていますが、愛されることは『受動的態度』です」(青柳さん)

愛に対して受動的態度になると、望まない“副産物”が生まれてしまうとか。

「相手を減点評価し、不満に感じやすくなります。また、受け身がゆえ無責任になり、“自分が快適か不快か”という感情が重要になってしまいます。現代人は、推し活やペットを愛することで喜びや幸福を感じるにも関わらず、生身の人間を愛する技術が発展しない傾向にあります」(青柳さん)

時間貧乏や受動的態度では、リアルな相手を愛する時間や技術を得られないということのようだ。


■「蛙化現象」の克服術

蛙化現象を克服する術はあるだろうか。

「克服の鍵は、先に示した要因と起こしやすい人の特徴の対局にあります。最初からアクセル全開で頑張り過ぎないことです。自らが自然体の自分を受け入れることからはじめましょう」(青柳さん)

まずは自分、そして時間をかけ、ありのままの相手を理解することも重要だ。

「加工された画像やマスク姿の相手に魅力を感じても、その人のありのままの姿ではありません。先入観や固定観念がある中で物事を正しく見ることは思った以上に難しいです。ですが、相手と対話を重ね、少しずつ理解することが恋愛には不可欠です」(青柳さん)

愛する技術を磨くことも忘れてはならない。

「人は本来、愛することに喜びと幸せを感じるものです。しかし傷つくことを恐れると、愛することへの関心が薄くなります。愛する技術は、生身の人間への『配慮、尊敬、責任、理解』により時間をかけて磨かれていくものです」(青柳さん)

確かに、「恋愛に臆病になる」といったフレーズを、日常で耳にすることは少なくない……。愛する喜びを取り戻すにも時間が必要のようだ。

既に蛙化現象で悩んでいる人や、「予備軍かも……」と不安な人は、まずは自然体の自分自身を受け入れてみよう。その上で、相手と時間をかけて向き合い、理解し合うことを目標にするとよいかもしれない。


●専門家プロフィール:青柳 雅也
「髪の毛のあるお坊さん」を目指し心理カウンセラーとして独立して13年。企業や大学・専門学校で講義を行い受講生は8,000人を超える。個人セッションは10,000件以上の実績。他にも、企業のメンタルケア、日本テレビ『ZIP』、名古屋テレビ『ドデスカ』出演など、精力的に活動を続けている。

画像提供:AdobeStock

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

 
   

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