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『らんまん』伊礼彼方が明かす“ヤバ藤”反響の喜びと役作り 「初めて本当の恋をした設定に」

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『らんまん』写真提供=NHK

 万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)の思いが一歩ずつ近づいている『らんまん』(NHK)東京編。しかし、そんな二人を惑わす(?)人物となっているのが、元薩摩藩の実業家・高藤雅修だ。寿恵子をいきなり抱きかかえたり、既婚者でありながら寿恵子を人生のパートナーとして迎えたいと申し出たり、万太郎のみならず視聴者の心もざわつかせ続けている。演じる伊礼彼方は本作が朝ドラ初出演。“恋敵”役となる伊礼をどんなアプローチで演じたのか、話を聞いた。(編集部)

参考:要潤が感じた神木隆之介の成長 『らんまん』田邊教授役は「どんどん裏切って行く方向」

●映像ならではの“細かい芝居”の楽しみ

――舞台を中心に活躍されている伊礼さんが、こうしてドラマに出演するのは久々です。出演のオファーがきた際の心境はいかがでしたか?

伊礼彼方(以下、伊礼):決まった時は嬉しかったです。飛び跳ねましたよ。芝居をやっていれば、大河とか朝ドラは夢だったりするんです。舞台が詰まっていると、そんな時間がなくて、なかなか映像の仕事はやれませんでした。もともと丸々1カ月休む予定として空けていた3月に今回の撮影スケジュールがハマったので、こういう運命的なことってあるんだなって。舞台をやっている中で表現の幅に限界を感じていて、数年前から映像をやりたい思いがありました。もちろん細かい芝居はやるんですけども、それが劇場の後列にまで伝わるかというとなかなか難しくて。

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――「細かい芝居」というのは具体的には?

伊礼:おでこの皺を寄せるだとか、目を釣り上げる、頬の筋肉を動かしたりというような、細かい芝居です。一時期話題になった高藤の二度見!(笑)。二度見っていうのは僕は舞台上でもやるんです。そこがフィーチャーされることもなければ、効果音が乗ることもないので、『らんまん』で観たときは笑っちゃいまして。ああいう自然な二度見って意外とコメディに展開したりもするんですけど、効果的に使えるんですよね。映像では監督が見せたいところを映すので、そこの意図を感じ取りながらやることの面白さは初めてでした。こういう画がほしいのかな。こういう素材がほしいのかなと思いながら、その場で思いつく限り演じていました。素材をいっぱい撮っておけば編集しやすくなるのかなって思ったんです。後ろから撮られている時も何かアクションをすることによって、説得力がある芝居が作れるのかなと思いながらやらせていただきましたけども。モニターを見ながら、瞬き多いなとか、声大きいなとか、そういった細かい部分をその場で修正していきました。

――台本を読んでの高藤雅修の印象は?

伊礼:悪役チックというか、物語にスパイスを与えなきゃいけない役柄なんだろうなというのは想像ができました。この時代にしてはスキンシップが多いし、薩摩の人間の割には西洋かぶれで、寿恵子(浜辺美波)さんにはどんどん触れていくなと。手の甲にはキスをするし、ダンスはするしで、「なるほど。私にオファーが届いた理由がなんとなく分かりました」とありがたい気持ちで読ませていただきました。7年前に上演していたミュージカル『グランドホテル』を監督が観てくださっていて、男爵の役だったんですが、そこから高藤というキャラに伊礼はどうだろうと思い出してくれたみたいで。『グランドホテル』の役柄に寄せていった方がいいのかなとも思ったんですけど、あくまで日本人なので、九州男児の無骨さっていうのは大事にしました。九州男児と西洋かぶれのミックスをどう織り交ぜるか悩みましたね。

――高藤は元薩摩藩の実業家ということで、薩摩の方言が印象的です。

伊礼:方言の役を演じるのは、生まれて初めてだったんです。覚えるのに1カ月ぐらいかかりました。薩摩言葉指導の持永(雄恵)先生が、セリフを吹き込んでくださって、台本に赤とか青の丸印が付けられるんですね。それがイントネーションが上げる印なんです。上げていく気持ち良さを2週間後くらいから感じ始めるんですけど、そうすると上げなくていいところまで上げ始めたりとかして、持永先生から「そこは標準語でいいですよ」っていう指導が入るという(笑)。持永先生がおっしゃっていたんですけど、ミュージカルの人って耳がいいみたいで、「伊礼さんも大丈夫ですよ」なんてプレッシャーを与えられたんですけど、最初は地獄かと思いました。どうやって覚えればいいんだろうと思いながら、譜面を読むような感じでした。

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