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日本ハム・江越大賀 「あくまで僕は守備の人間」という守備職人がバットでも覚醒/下位打線で光る

週刊ベースボールONLINE


新天地でチームに欠かせぬ戦力になっている

 長打力とスピードを兼ね備えた江越大賀の打線の中での“持ち場”は主に八番か九番だ。チャンスメーカーとして上位打線につなげていく役割とともに、意外性のあるパンチ力で相手投手にダメージを与える。

 象徴的な活躍だったのは5月13日のロッテ戦(エスコンF)。連続適時打で2点を先行し、なおもチャンスで打席が回った3回二死一、三塁で左中間へ2号3ラン。一挙5点のビッグイニングを完結させ、チームの勝利に大きく貢献した。
 
 昨オフ、新庄剛志監督の肝いりで阪神からトレードで入団。類いまれな身体能力を生かすべく、打撃については指揮官直々の指導を受けてきた。初めは長打を狙いすぎないように「本塁打を打ったら罰金」という珍指令からスタート。バットに当てることを強く意識させるための措置で、グリップも短く持つようになった。「彼は力がある」と指揮官が言うように、当たれば飛ぶ天性のパワーを発揮させるには、飛ばそうとする力みを取り除くことから活路を切り開いていった。

 開幕前に右手首、開幕後には左あばらと2箇所も骨折したが、プレーに影響が出ないレベルだった幸運も生かして新天地で欠かせない戦力になりつつある。ロッテ戦後のヒーローインタビューでは「まあ僕も、たまには打つんで」とファンの笑いを誘いつつ、「あくまで僕は守備の人間だと思っている」。試合に出続けられるのは、ハッスルプレーも多い外野守備での安定感の賜物。今季の日本ハムの下位打線には、覚醒した江越がどっしりと座っている。

写真=BBM
 
   

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