自分の気持ちにとても素直な女の子だなと思いました。好きだと思ったら告白まで行くし、榊さんに嫉妬していて気持ちをぶつけに行くところなど、自分の気持ちをそこまで素直に相手に伝えられるのはすごいなって思いながら演じていました。
●楓は、ご自分と比較していかがでしょうか？
自分の気持ちをパッと相手にぶつけられる行動力が、楓にはあるのですが、わたしはそれができなくて（笑）。だから、そこがあこがれみたいなところはあります。
●もし彼女が友達だとしたら言ってあげたいことは？
その真っ直ぐさがいいので、むしろそのままで頑張りなよと（笑）。応援してあげたいです！
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●最初、本作に出演が決まった時はいかがでしたか？
初めて長編の映画に出ると決まって、とてもドキドキしました。演技の経験もほぼ初めてだったので、ワクワクもありながら、「どういう感じでやるのだろう？」という期待や怖さ、いろいろな気持ちになりました。
●今回、一番勉強になったことは何ですか？
みなさん初めて共演させていただいた方たちだったのですが、その中でも広瀬さんの作品をよく観ていました。今までは観る側でしたが、実際にこの作品の中に自分が入ると、目の前には広瀬さんではなく榊さんがいるという空気になる雰囲気が素晴らしくて。見習いたいなと思いました。
●瞬時に切り替わる感じなのですね。
ガラッと切り替わるんです。いろいろな作品やバラエティーを見たりすると、なんとなく勝手にイメージを作ったりしちゃう。でもそれが一切なくて、パッと雰囲気が榊さんになって。それがすごいなと思いました。
●ご自身の中でお仕事への想いや、何か考え方が変わったことはありましたか？
最初はスカウトで、どういう仕事なのかちゃんと分かっていなかったのですが、この映画に出させていただいて、演技って難しいけれど、楽しいなと思うようになりました。難しいからこそ次もよくなるように頑張りたい。演技の仕事の楽しさをこの作品で学びました。
また、自分以外の人になることが経験としても楽しいなと思いました。自分の人生でないようなことも、役を通してできることが楽しいです。
●今日はありがとうございました！
撮影：オサダコウジ
ヘアメイク：SAKURA
スタイリスト：大村淳子
■ストーリー
この雨の日の出会いが、世界を変えたー
通学のため、叔父・茂道（高良健吾）の家に居候することになった高校生の直達（大西利空）。だが、どしゃぶりの雨の中、最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さん（広瀬すず）だった。案内されたのはまさかのシェアハウス。いつも不機嫌そうにしているが、気まぐれに美味しいご飯を振る舞う26歳のOL・榊さんを始めとし、脱サラしたマンガ家の茂道（通称：ニゲミチ先生）、女装の占い師・泉谷（いずみや／戸塚純貴）、海外を放浪する大学教授・成瀬（なるせ／生瀬勝久）…と、いずれもクセ者揃いの男女5人、さらには、拾った猫ミスタームーンライト（愛称：ムー）をきっかけにシェアハウスを訪れるようになった直達の同級生で泉谷の妹・楓（かえで／當真あみ）も混ざり、想定外の共同生活が始まっていく。そして、日々を淡々と過ごす榊さんに淡い想いを抱き始める直達だったが、「恋愛はしない」と宣言する彼女との間には、過去に思いも寄らぬ因縁が……。榊さんが恋愛を止めてしまった《本当の理由》とは・・・?
(C) 2023 映画「水は海に向かって流れる」製作委員会
(C) 田島列島 講談社
6月9日（金）TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー
(執筆者: ときたたかし)
