地震保険料は住んでいる都道府県、建物の耐震性、耐火性などによって大きく異なるが、例えば2015年に新築した2000万円の木造家屋、500万円の家財で補償をつけたい場合、年間の保険料をある会社で試算したら、東京都で年13万円、保険料の安い北海道などでも6万3000円となった。決して安いものではないよね。
よくマイホームには家賃がかからないと言う人がいるけど、こうした保険料に修繕費や税金など、それ相応の費用が必要だ。こうした費用は賃貸に住んでいれば不要となる。
そう遠くない将来に起こる可能性が高い大規模地震。マイホームを失って住宅ローンだけ残ったという悲劇に見舞われないためにも、これからの人生でどう住まいと関わったほうがいいか、考えてもらいたい。
佐藤治彦(さとう・はるひこ)経済評論家。テレビやラジオでコメンテーターとしても活躍中。著書「素人はボロ儲けを狙うのはおやめなさい 安心・安全・確実な投資の教科書」(扶桑社)ほか多数。